<ソフトバンク2-7オリックス(12日)>振り向けば0・5差…。ソフトバンクは12日のオリックス戦(ヤフオクドーム)に2ー7で敗れた。先発は5連勝中の摂津だったが、4回に味方の2失策が得点に絡み先制を許すなど8回5失点。チームがハマっている負の流れに、絶対エースまでもが巻き込まれてしまった。これで交流戦Vを飾った6月13日の時点で最大8の貯金があったが、約1か月で借金生活に転落。最下位オリックスに0・5ゲーム差に詰め寄られた。
頼みの綱だった鷹の絶対エース・摂津がまさかの黒星を喫した。
4回、不運な形で先制を許した。先頭・糸井の痛烈なゴロを一塁手・中村が後逸。二塁に走者を背負った。さすがの投球で二死までこぎ着けたものの、バルディリスに初球のカーブを逆方向にはじき返されて先制を許した。さらには続く7番・原の打球を二塁手・本多がはじいてしまい、ボールが転々とする間にバルディリスが二塁からホームにかえってきて2点目を失った。
4回を除いては完璧な投球でゼロを並べてきた摂津だが、味方からの援護がないままに迎えた8回についにつかまった。李大浩に右前適時打で致命的な3点目を失うと、さらに一死一、二塁から原拓に前進守備の頭を越される右越えの適時三塁打を浴びた。
ここまでの摂津は孤軍奮闘。先発ローテーションが不安定な状況に陥る中で、2試合連続完投勝利を挙げるなどフル回転。ここまで5連勝中だったばかりか、幾度となく連敗ストッパーとなりチームの防波堤の役割を担ってきた。この日はオリックス打線の執念の前に9安打を浴びて5点を失った。
打線もオリックス投手陣を攻略できなかった。相手は今季初先発の左腕・前田。早々に打ち崩したいところだったが、思わぬ苦戦を強いられた。4回にようやく二死一、二塁の好機をつくったが、ここで“ホークスを知る男”でもある森脇監督は6番の江川に対して右腕・森本を投入。結果は痛烈な当たりながら遊ゴロとなり、無得点に終わった。そのまま継投で逃げ切られてしまった。
交流戦以降は5勝12敗の急ブレーキで借金生活に転落したソフトバンク。最下位・オリックスに0・5ゲーム差にまで迫られて、今日13日の結果次第では最下位に転落する大ピンチだ。
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