日本維新の会から比例代表で出馬しているアントニオ猪木氏(70、本名=猪木寛至)が11日、有権者の直撃を受けた。夕方、若者でにぎわう東京・新宿に現れた猪木氏は「元気ですかー!」といつもの一声。演説ではこれまで、あえて難しい話はしてこなかったが、この日は違った。
猪木氏が現れると、あっという間に黒山の人だかり。公示から1週間がたったというのに「あれ?選挙出てるんだ」との反応も多く、出馬をアピールすることが優先課題と陣営はとらえている。
「元気があれば何でもできる。みなさんに足を止めてもらって、明日の日本をともに変えていこうという思いです。君たちの明日は自分たちの手でつかめ。いくぞ、1、2、3、ダー!」
約10分の演説を終え、街宣車に戻る猪木氏に詰め寄る男性がいた。
「誰がやっても変わらない政治を脱却してください!」と言葉をかけると猪木氏は「ねえ~、本当に」と相づち。さらに男性は「具体的な案を示してください」と投げかけたから大変。さあ猪木氏はどう対応するか。ここで答えられないと男がすたる。かといって有権者にビンタでもないだろう。周囲が固唾をのんで注目していると…。
「原発の件もね、維新は代替は10年後にやりましょうって(言っている)。でも、その10年後にどうすんのって。俺はいろんな仲間がいて、研究もしているんでね。それには地熱発電。ソーラーもいいんですけど、転換率が小さすぎる。原子力にも火力にも勝てない。地熱があるんです」
猪木氏といえば過去、バイオ燃料などに傾倒していたことで知られる。そのころに培ったエネルギー問題のブレーンが大勢いるのだろう。猪木氏のまじめな回答に、詰め寄った男性も満足げだった。
その後、アルタ前に移動した猪木氏は求められるままに闘魂注入ビンタを連発した。政策とパフォーマンスの両輪で選挙戦後半戦に突入する。
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