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LPSA、渡部愛さんへの対応について

更新: 2013年7月12日 17:00

 今年の1月30日、石橋幸緒女流四段(日本女子プロ将棋協会=LPSA=代表理事)の対局放棄に端を発した、一連の問題について、新たな対応を公表いたします。
 主要な点は次の通りです。
(1)この案件を長期間収束できなかったことへの女流棋戦各主催者、将棋ファンへのお詫び
(2)LPSA側から謝罪文が公表され、かなり不十分だが、最低限の評価はできること
(3)今回限りの特例として、渡部愛(わたなべ・まな)さんを女流3級と同等の対応をすることを7月1日付で認める。現状の研修会C1クラス昇級で女流3級という規定以外でも、その資格を認める方法を検討していること
(4)2月22日に公表した、今後1年間、石橋女流四段を連盟の主催する棋戦の出場者として一切の推薦をしない、という点は継続すること

 弊連盟としては、引き続き解決に向けてさらなる努力をしてまいる所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。

日本女子プロ将棋協会及び渡部愛さんに対する将棋連盟の対応(全文)

 最初に、今回の問題の端緒である石橋幸緒女流四段(日本女子プロ将棋協会所属)の対局放棄問題につきまして、長期間にわたり本案件を収束できず、女流棋戦各主催者、御懸念されていたファンの皆様に対し、将棋連盟として深くお詫びを申し上げます。
 先日、日本女子プロ将棋協会が謝罪文を提出、またそれを公開し、ホームページ上に何ヶ月も放置したままの非礼な文面削除をしましたが、このことのみで総てが和解したというには名誉棄損と恥辱の重大さを見れば解決には到底至らないと弊連盟は認識しています。
 しかし、少なくとも渡部愛さんの女流プロ認定問題に限って言えば、上記の行動を最低条件とした上で協議の段階に応ずる用意ありとの立場を以前から示しておりました。
 弊連盟は渡部さんに関してはこれ以上時期を延ばすことなく、あくまで今回限りの特例として今年2月の谷川提案にあったものを活かし、女流3級と同等の対応とすることを平成25年7月1日付で認可したいと考えております。
 これにより、次に始まる予定の「第25期女流王位戦」より渡部さんが出場となります。

 また、女流棋士3級の資格を得る条件として現状の研修会C1クラス到達のほか、女流プロ公式戦でアマチュアが規定の成績をおさめた場合にもその資格を認めることを検討しており、近々発表の予定です。

 なお、2月22日記者会見で発表いたしました、
◎連盟は、石橋幸緒女流四段を、連盟の主催する棋戦における出場者として一切の推薦をしません。
の項目に関しては発表通り1年間の処分を継続。なお、対局放棄の再発防止策を講じないなど、今回の件に対し、日本女子プロ将棋協会の誠意ある行動が認められない場合、さらなる期間延長を致します。

 将棋連盟としましては、今後いかなる問題が生じたとしても棋戦継続を大前提にし、主催者のご意向に沿うべく、そして女流棋界を盛り立てるべく臨みたいと考えております。今後とも、ファンの皆様にはご支援をよろしくお願い申し上げます。

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