2013.7.13 05:04(2/3ページ)

メッセ熱投!阪神6連勝でGに接近2・5差

勝利のハイタッチをする虎ナイン。巨人追撃や!!

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 再び、輝きを取り戻した。息詰まる1点差ゲームをしのぎきった。チーム一丸でつかんだ勝利。最たる殊勲者はメッセンジャーだ。8回6安打2失点。大男の力投が虎を今季2度目の6連勝に導いた。

 「初回は信じられないことが起こったけど、野手のみなさんが素晴らしい仕事をしてくれた。後は(捕手の)藤井(彰)さんと相談しながら、いい投球ができたよ」

 一回に不運な遊撃への適時内野安打などで2失点。それでも、直後に打線が3点をもぎとり逆転すると、気持ちを切り替えた。尻上がりに調子を上げ、二回から五回までパーフェクト。八回二死一、二塁の窮地も好調・中村を迎え、強気の攻めを貫いた。「失投だけはしないように」。渾身の147キロの剛球で右飛に仕留め、ピンチを脱出。切れ味鋭いフォークを武器に9三振も奪い、能見と並んでチームトップタイの8勝目を手にした。

 普段は明るい助っ投だが、人知れず、悩んでいた。5月下旬から5戦連続勝ち星なしと天に見放された期間があった。「流れが悪いから変えたい…」。3年近く続けていた登板前夜の験担ぎのラーメンをやめた。蓄えていたひげも1度、そり落とした。とにかく、白星がほしい…。思い詰める男の肩の力を抜いてくれたのは愛娘だった。

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