名古屋鉄道社長に山本氏 「生え抜き」で士気高める名古屋鉄道の社長に昇格が決まり、記者会見する山本亜土副社長=6日午後、名古屋市内のホテル 名古屋鉄道は6日、山本亜土副社長(60)が社長に昇格する人事を正式発表した。木下栄一郎社長(67)は会長に就任する。6月下旬に開催する株主総会後の取締役会で正式に決定する。 名鉄は元日銀理事の木下氏まで3代続けて、日銀や旧運輸省(現国土交通省)の出身者が社長に就いており、山本氏は15年ぶりの生え抜き社長となる。社員の士気を高めて業績向上につなげる狙いがある。 山本氏は名古屋市で記者会見し「最大の課題は名鉄グループ全体の経営改革だ。危機感を持って再建に取り組み、未来の展望を開きたい」と抱負を述べた。 名鉄は連結子会社152社のうち、2009年3月期連結決算でトラック事業などの40社の純損益が赤字に陥る見通し。山本氏は、09年度から11年度の中期経営計画で設置を決めた「グループ経営改革委員会」で、不振のトラック事業や百貨店事業などの再建策を検討する考えを示した。 山本 亜土氏早大卒。71年名古屋鉄道。常務、専務などを経て08年6月から副社長。岐阜市出身。 【共同通信】
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