広島電鉄:新型超低床車両、拡充へ 椋田社長に聞く /広島
毎日新聞 2013年07月12日 地方版
広島電鉄の椋田昌夫社長(66)は11日、毎日新聞のインタビューに応じ、今年2月に導入したバリアフリー対応の「超低床車両」の新型について、現在の路線での運行本数を増強した上で「新たな運行形態も考える」と述べ、現状の江波、横川、白島線以外への乗り入れを検討する方針を示した。また今年1月の越智秀信前社長の電撃解任から就任半年を振り返り、社内態勢の立て直しに自信を見せた。【聞き手・植田憲尚】
−−6月の株主総会で前社長の越智秀信取締役が正式に退任した。就任半年を振り返って社内は変わったか
◆若い人や今まで言いたいことを言えなかった人の声が表に出て来るような会社にしたかった。この半年、幹部から現場まで足を運んで社員の声を聞くようにしてきた。風通しは良くなってきたと思っている。株主総会では説明不足のおしかりを受けたが最後は了解していただいた。
−−新型超低床車両の今後の運行は
◆お客様の関心は高く、早く次の車両を入れたい。まずは現状の路線で運行本数を増やした上で、新たな運行形態や運用の仕方を考えることも必要。将来的には白島線から西広島駅へ入れることがあってもいい。
−−サービス向上のためのアンケートを実施した
◆まだ中間結果だが、運賃の値上げへの関心が高かった。少子高齢化で乗客が増えない状況で、安全設備の向上を考えるとコストアップは避けられない。それらの数値もかなり出てきたのでアンケートの結果と合わせて今後どうするか検討している最中だ。