
まずは、一番下の記事、またはプロフィールに写っている車の
ホイールを見ていただきたい。
十五年ほど前、いや二十年程前によくみかけた、いわゆるワイヤーホイールというものを、当方のロードスターは履いていた。
この車はみてのとおり、一般的なNA6よりクラシックな趣となっているが故に、非常に古臭いデザインのワイヤーホイールが非常によく似合う。
故にワイヤーホイールを履いていると書いた方が正しいだろう。本当は鉄チンホイールでもよいのだが、それはそれ、これはこれということで。
しかし、このホイールは現在手元にない。
ことは、元走り屋であった友人S君が、当方のロードスターのフルFRPのボディー仕様と、ワイヤーホイールの仕様を踏まえたうえで、散々嘆き悲しみ馬鹿にし、こき下ろした挙句、「あんた、馬鹿っすか」と罵ったことからはじまる。
よもや三十歳を過ぎて「ばかっすか?」などと、卑下されるとは思いもしなかったが、ここは三十歳の大人として現状を真摯に受けとめ打破するのが、非常に賢い選択に思えたので取り合えず彼の話を聞きることにした。
以下、詳細。
●あなたの車はドア以外すべてFRPなので非常に軽量。なのに何故に重いワイヤーホイールを履いているの?
●そもそもワイヤーホイールなんか流行らない
●MR2に履かせていたホイールはとても高かったが、非常にかっこよく イカしまくっていた。だから、とにかくあなたのホイールは駄目だ!!
●だからアンタは駄目なんだ
列挙しただけでも、ハラワタが微妙に煮えくり返ってくるが、兎にも角にもホイール如きで自身を否定された事は非常に腹だたしかったし、いま読み直しても腹立たしい。
それから数日後、わが愛車には「クラッシックな趣で、かつアルミ素材」である定番ホイール「ワタナベ 英とスポーク」がババーンとかなりカッコよく装着されたのだった。
しかも旧車感をよりアップするために、「15インチ」から「14インチ」にインチダウン。
ん?二十年前に、ロードスターに15インチのホイールを履かせるのは主流だったのかな?もしかしたら、近年に15インチのワイヤーホイールを履かせたのではないのか?
そんな真実について、この文章を書いている今なんとなく気がついたが、気にしても何が変わるわけでもないので気にしないことにする。
ああ、かっこいいなぁ、このホイール、素敵すぎてビューっと
疾走し、明日あたりスピード違反でつかまっちゃうかも。
閑話休題
ロードスター、しかもNA6によく似合うといわれるワタナベ、定番ホイールのワタナベ、ああ素敵過ぎる俺の車とカッコよすぎるワタナベのホイール、中古だけどもソレそれで味があって素敵なワタナベ、あ、今おれワタナベに恋をしたラブジェネレーション。
再び閑話休題
ホイールを変え、キーをひねり、エンジンが始動し、アクセルを踏んで、ステアリングにより操舵角が発生したその時、ワイヤーホイールがいかに重かったのかが瞬間的にわかった。それは、まるで電撃のように。
軽い、ハンドルが軽い、クラシックもといボロイこの車はパワステホースが切れているので「ノンパワステ」状態、それが故にホイールの重さがダイレクトにわかるのだ。
本当に軽い、変えて良かった、本当によかった、パワーステアリングを直さずにホイールを変えてよかった。
私は早速、ワタナベのホイールがいかに軽く、素敵ですばらしいかを自慢するために電話をかけた。
それはきっと羨望からくる妬みのようなものを、電話口の向こうから浴びたかったのかもしれない。
しかし彼は電話で内容を確認し、そして現状を確認した上でこう言った。
「あんた、まだパワステ直してなかったんすか?マジで馬鹿でしょ」
・・・と。
そして彼は、続けざまにこういった。
「あと、前から思ってたんですけど、センター一本出しのあのマフラー、さっさと変えた方がいいっすよ、あれ完全にいっちゃっているから、何か小石みたいなものがタイコの中にはいっいるっぽいし、穴あいてるし」
当方がパワステを直す日は、まだ当分先のようだ。
Posted at 2009/06/30 15:52:15 | |
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