上空の寒気の影響で、近畿から東北にかけて大気の状態が不安定になり、局地的に積乱雲が発達していて、気象庁は落雷や竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、近畿から東北にかけての上空に、この時期としては強い寒気が流れ込んでいます。
このため大気の状態が不安定になっていて、局地的に積乱雲が発達し、雷が発生して雨が降っています。
大気の不安定な状態は、東北と関東甲信では7日夜遅くにかけて、東海と近畿では8日の明け方にかけて続く見込みです。
気象庁は、雷の音がしたり、急に風が強まったりするなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物に避難して落雷や竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。
竜巻のような渦を撮影
午後3時半ごろ、群馬県太田市の上空で、竜巻のような渦が2人の視聴者によって撮影されました。
このうち、宮沢秀樹さんが撮影した画像は、上空の雲から黒っぽい渦が伸びて空を斜めに横切っています。
また、久間田通さんが撮影した画像も、竜巻のような渦が上空からまっすぐ地上に伸びています。
久間田さんによりますと、強い雨が降り始めたため仕事を止めて帰宅する途中に携帯電話で撮影したということで、当時、地上でも大きな砂ぼこりのようなものが渦巻き、2分くらいで見えなくなったということです。
久間田さんは「このようなことは初めてでとても驚きました」と話していました。
落雷で住宅火災か
群馬県東吾妻町では、落雷が原因とみられる火事がありました。
午後1時半すぎ、東吾妻町植栗の住宅から火が出ていると近所の幼稚園から消防に通報がありました。
消防が消火活動に当たり、木造2階建ての住宅1棟が全焼して、火はおよそ3時間後に消えました。
警察によりますと、この家には当時2人がいましたが、いずれも逃げて、けがなどはないということです。
火事を通報した近所の幼稚園によりますと、当時、雷が断続的に鳴っていて、突然「ドーン」という大きな音がした直後に建物から煙や火が上がったということです。
消防は落雷が原因ではないかと見て調べています。
当時、群馬県内には雷注意報が出され、気象台が落雷への注意を呼びかけていました。