米 駐日大使にケネディ氏を内定7月13日 6時52分
アメリカのオバマ大統領は、新しい駐日大使に、大統領選挙でみずからを強く支持したケネディ元大統領の娘のキャロライン・ケネディ氏を起用する方針を固めました。
これは12日、日米関係筋が明らかにしたものです。
オバマ大統領は、新しい駐日大使として、現在のルース大使に代わり、ケネディ元大統領の長女のキャロライン・ケネディ氏を起用する方針を固め、近く発表する予定です。
ケネディ氏は55歳。
父親のケネディ元大統領の業績をたたえる図書館の運営に携わりながら、作家として積極的な活動を行っています。
2008年に当時上院議員だったオバマ氏が大統領選挙に立候補した際、ケネディ氏は早い段階で支持を表明し、オバマ大統領にとって強い追い風となりました。
さらに、去年行われた大統領選挙でもオバマ陣営の選挙対策本部の共同議長を務めました。
アメリカ国内では、暗殺された大統領の長女としての知名度の高さもあって、駐日大使への起用の可能性をメディアが早くから取り上げ、関心を集めてきた一方、政治や外交に携わった経験がないことから、大使指名に慎重な意見も出ていました。
ケネディ氏が、議会の承認を得て大使に就任すれば、女性初の駐日アメリカ大使となります。
キャロライン・ケネディ氏とは
キャロライン・ケネディ氏は55歳。
ケネディ元大統領の長女として1957年に生まれ、子どものころに撮影された映像には父親のケネディ大統領とホワイトハウスの庭で遊んだり、執務室で話したりする姿が映っています。
1963年にケネディ元大統領が暗殺されたあとは、母親のジャクリーンさんとニューヨークに移り住み、名門ハーバード大学とコロンビア大学法科大学院を卒業しました。
1986年に結婚した際には新婚旅行で日本を訪れています。
その後、作家やチャリティ活動を積極的に行うものの、政界には進出せず、これまで外交や政治に携わった経験はほとんどありません。
2008年1月、上院議員だったオバマ大統領が大統領選挙に立候補し、同じく上院議員のヒラリー・クリントン氏との間で党の候補者指名を巡って、しれつな争いを繰り広げていた際「父親と同じような希望を与える大統領になる素質がある」としてオバマ大統領への支持を表明し勝利に大きく貢献しました。
さらに去年行われた大統領選挙でも、オバマ陣営の選挙対策本部の共同議長を務めるなどオバマ大統領の熱心な支持者として知られています。
ケネディ氏の大使起用の可能性がアメリカ国内で報道されると、元大統領の娘としての生い立ちから高い関心を集めてきた一方、一部のアメリカの新聞では、東アジア情勢が不透明感を増すなかで、外交経験のないケネディ氏を大使に起用することに慎重な意見も出ていました。
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 大使の約30%はオバマ大統領の指名 (7月13日 9時8分) |
[関連リンク] |
|