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【大リーグ】

ジーター、電撃復帰も途中交代 走塁で右太ももに張り

2013年7月13日 紙面から

◇ヤンキース8−4ロイヤルズ

 【ニューヨーク穐村賢】ヤンキースのデレク・ジーター内野手(39)は11日(日本時間12日)、地元でのロイヤルズ戦に2番指名打者(DH)で今季初出場。昨年のリーグ優勝決定シリーズで左足首を骨折して以来、約9カ月ぶりとなるメジャー復帰戦で4打数1安打1打点をマークし、チームの今季50勝目に貢献した。ただ、5回の第3打席での走塁で右太ももに張りを感じ、8回に代打を送られて交代。走攻守そろった本来の姿に戻るには、まだ時間がかかりそうだ。

 ヤンキースの象徴がニューヨークに戻ってきた。地元ファンのスタンディングオベーションに包まれ、ジーターは強い思いを胸に打席に立った。「最初の打席で初球を振る」。その言葉通り、初球の直球を果敢に振ると、三塁へ転がる内野安打。9カ月ぶりの復帰戦でいきなり出塁すると、カノの中前打で三塁に進み、ウェルズの右犠飛でホームへ。ベンチから主将の初打席を見たイチローも「久しぶりに出てきて、初球を絶対振るからね。強い意志を持ってる感じがする」と感心しきりだった。

 “電撃復帰”だった。「明日からじゃないかって聞いてたんで、ラインアップに(名前が)あったのを見てびっくりしました」とイチロー。それもそのはず、ジーター自身もキャッシュマンGMから昇格の電話を受けたのは昨夜11時ごろ。10日の試合でガードナー、ハフナーの2選手が負傷したため急きょ決まった昇格だった。それでもジーターは「突然だったが、常に準備はできている」と睡眠2時間半という過酷な状況で試合に臨み、6回には打点もマーク。チームの今季50勝目を呼び込んだ。

 ただ、完全復活への道のりは簡単ではない。5回の第3打席での二塁ゴロ。走塁の際に右太ももの張りを感じ、8回に代打を送られた。試合後には精密検査を受けることになり、「大事に至らないことを願っている」と弱気もポロリ。先月26日に39歳になったベテランは、ケガと隣り合わせの状態が続いている。

 当初は12日(日本時間13日)の試合で遊撃を守る予定だった。だが、ジラルディ監督は「状態に問題がなければ、DHで使う」と出場自体にも慎重な姿勢を見せる。マイナーで出場した試合は4試合のみで、一度もフル出場せぬまま“見切り発車”で果たしたメジャー復帰。存在感の大きさは誰もが認めるところだが、今後も体調を考慮しながらの出場が続くことになる。

 

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