ザック　新戦力発掘する　東アジア杯は「個人テスト」

　日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督（６０）が１２日、東京都内で取材に応じ、国内組で臨む東アジア杯（２０日開幕・韓国）について、来年のワールドカップ（Ｗ杯）本大会に向けた新戦力を発掘する「個人テスト」の場とする意向を示した。

　１５日に発表する２３人の登録メンバーの構成に関して、ザック監督は「かなり若いメンバーが多く、ほとんどの選手が初めて呼ぶ選手、初顔合わせの選手になる」と明言。その上で、「代表チームの情報を与えすぎると縛られて力を出し切れない。多くの情報を与えるより、個の力がどれだけあるか、代表に入ってくる力があるのかを見極めたい」と語った。

　新戦力の台頭、発掘は重要命題。指揮官は「（これまで支えてきた）選手たちを評価しつつも、時代は変わる。新しいものが入り込む必要があれば、入れていく」と、１年後を見据えた抜本的な“ゼロ競争”の必要性を強調した。　（松岡祐司）