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【スポーツ】

若月に10球団スカウト熱視線 花咲徳栄コールド発進

2013年7月13日 紙面から

狭山工−花咲徳栄 1回裏花咲徳栄1死満塁、古川の先制2点打で、一走若月が二塁を回り三塁へ力走する=埼玉・上尾市民球場で(佐藤哲紀撮影)

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◇高校野球地方大会(12日) 花咲徳栄10−0狭山工

 第95回全国高校野球選手権(8月8日開幕、甲子園)は12日、埼玉で今春の甲子園に出場した2校が登場、春夏連覇を狙うセンバツ王者の浦和学院は、志木を7回コールドで下して公式戦の連勝を15に延ばした。花咲徳栄は、狭山工に5回コールドで圧勝。今秋ドラフト1位候補と高い評価の若月健矢捕手(3年)はノーヒットに終わったものの、10球団のスカウトが集結し、熱視線を送った。

 快音はなかったが、花咲徳栄・若月は、存在感をしっかり示した。1回1死二、三塁では冷静に四球を選び大量点につなげ、敵失で出た4回は盗塁も決め、コールドを決める10点目のホームを踏んだ。上位打線ではただ一人ノーヒットだったが、「大事なところで打つのが僕の役割。勝ちにつながるバッティングをする」と力を込めた。

 春の関東大会で、桐光学園の松井からフェンス直撃打を含む2安打。プロの評価がさらに高まった。この日は中日、阪神など10球団のスカウトが“若月詣で”。ソフトバンク、広島、巨人などは部長が足を運ぶ注目ぶり。快打こそ見られなかったものの、巨人の山下スカウト部長は「将来的にリーダーになる素材。捕手が欲しいところは1位もある」と、最大級の評価はもう不動だ。

 打撃だけではない。阪神の中尾スカウトは「身のこなしがいい。スローイングも力任せでなくなって、良くなっている」と、捕手としての能力にも二重丸。ポスト谷繁が欲しい中日にとっても目が離せない存在。即戦力なら大学生捕手だが、正津スカウトは「肩も強いし、体も頑丈。大型捕手に育つような選手」と高く評価した。

 前日まで、チームは一週間の強化合宿。若月もベースランニング、ダッシュなどのメニューで毎日1時間近く走り込み、体を追い込んだ。その状態で、チームは8安打10得点で快勝。これから体も軽くなる。初戦は遅い球に合わず結果が出なかった若月も「これから上げていけばいいと思う」と余裕があった。センバツは浦和学院とともに出場したが、夏は1校だけ。2年ぶりの夏の甲子園へ、センバツ王者から1枚限りのキップを奪い取る。 (小原栄二)

 

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