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【芸能・社会】

海老蔵「日本昔話全部やりたい」 来月3日から初の自主公演「ABKAI−」

2013年7月12日 紙面から

歌舞伎の伝統継承と新作創造への思いを語った市川海老蔵=東京都内で(関龍市朗撮影)

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 8月3日から初の自主公演「ABKAI−えびかい−」(東京・渋谷のシアターコクーン)に挑む歌舞伎俳優、市川海老蔵(35)が、東京都内で本紙などのインタビューに応じ「ゆくゆくは日本昔話を全部やりたい」と新作歌舞伎への強い意気込みを明かした。

 公演では「歌舞伎十八番」の一つ「蛇柳」(じゃやなぎ)を舞踊劇として復活上演。注目は「はなさかじいさん」を歌舞伎化した「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語。」(はやてのごときしろいぬどとうのはなさきおきなのものがたり)。宮沢章夫氏が脚本、宮本亜門氏が演出を手がける。

 海老蔵は「犬」や「悪いおじいさん」など三役を演じる予定。「いいおじいさん」役は片岡愛之助(41)。「“枯れ木に花を咲かせましょう”を子どもの時から見たかった。最初は花を咲かせるじいちゃん役をやりたかったが、犬の方が(物語の進行や理解を助ける)狂言回しとして重要な役。“ここ掘れワンワン”も意外と名文句」と話す。

 台本は既に8回書き直し「ようやく最終稿に近づいた」。上演時間は1時間15分の予定で「装置も大がかりで、歌舞伎では今まで見たことないような。面白いね」と自信たっぷり。「歌舞伎の台本は基本つまらない。(9月に歌舞伎座で上演予定の新作歌舞伎)『陰陽師(おんみょうじ)』も原作の方が面白い」と、海老蔵節も健在だ。

 一方で「蛇柳」のような古典復活にも精力的で「今後の復活スケジュールはもうできてる。古典と現代的なもの、新しい発想と両輪でないといけない」と強調する。

 海老蔵が十三代目団十郎を襲名する時期にも注目が集まる。だが「名前が変わったらお客さんが入るだろうとか、商売っ気が強すぎる。そんなものに便乗するほど歌舞伎って生易しいものじゃない」とキッパリ。公演は8月18日まで。

 

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