容疑者 納税巡り数回市役所へ7月12日 21時10分
放火事件を受けて兵庫県の宝塚市役所の幹部らが記者会見し、容疑者の男が税金の支払いを巡り、これまでに数回、市役所を訪れていたことを明らかにしました。
会見での説明によりますと、市は10年前から税金の督促をするようになり、高橋容疑者はその支払いを巡って、これまでに数回、市役所を訪れていたということです。
高橋容疑者は、市の職員に大声でどなることもありましたが、暴力的な行為はなく、去年10月以降は訪れていなかったということです。
12日は、市役所の担当部署に来るなり、金融機関から送られたとみられる書類を示しながら、「こんなのが来たから俺の人生はめちゃくちゃだ」などとどなったということです。
市税徴収の責任者の上江洲均企画経営部長は、「厳しい徴収をしているということはなく、生活状況などを確認しながら行っている。容疑者にはルールにのっとって対応し、失礼な対応をしたわけではない。どうして突然やって来て事件を起こしたのか、不思議でならないし、残念だ」と述べました。
職員「必死に追いかけて取り押さえた」
宝塚市役所で開かれた会見には、放火の疑いで逮捕された男を取り押さえた、宝塚市役所農政課の杉田達也係長が出席しました。
杉田係長は「最初、男がカウンター付近で、赤いポリタンクから液体をまいているのを見た。すでに火が立ち上っていて、逃がしてはいけないと思い必死に追いかけた」と、当時の状況を振り返りました。
その後、男は自動販売機があるコーナーに移動したということで、杉田係長は「男は自動販売機でお茶を買い、平然とした様子で飲んでいた。その後、たばこを口にくわえたので引火しかねないと思ってたばこを取り上げた。すると、殴りかかってきたため、同僚の職員と一緒に4人で取り押さえた。とにかく必死だった」と話していました。
▽ 「火炎瓶など準備」容疑者供述 (7月12日 19時35分)
▽ 部屋は市が差し押さえ「文句言いに」 (7月12日 17時44分)
▽ 火炎瓶で市役所ロビーが炎に 5人けが (7月12日 12時29分)
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