【NQNニューヨーク=増永裕樹】12日の米株式相場は買い先行で始まった。ダウ工業株30種平均は午前9時35分現在、前日比23ドル4セント高の1万5483ドル96セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は2.32ポイント高の3580.62で推移している。大手金融機関のJPモルガン・チェースが朝方発表した2013年4~6月期決算が市場予想を上回る内容となり、投資家心理が強気に傾いた。最近の相場上昇が急ピッチだったため利益確定売りが上値を抑えているが、金融を中心に幅広い銘柄に買いが優勢になった。
JPモルガンの純利益は前年同期から31%増え、1株利益は市場予想を上回った。同業のウェルズ・ファーゴも大幅増益となり、米企業の収益が順調に回復しているとの見方が浮上。運用リスクをとる動きが強まった。
JPモルガンやウェルズ・ファーゴが上昇し、バンク・オブ・アメリカやシティグループなどにも連想買いが波及。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや、ホームセンターのホーム・デポも小高く推移している。
一方、マイクロソフトが下落。映画・娯楽のウォルト・ディズニーが売りに押されている。
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