セントルイス連銀総裁:インフレ減速下での緩和縮小に反対
7月12日(ブルームバーグ):米セントルイス連銀のブラード総裁は12日、インフレ率が金融当局の目標である2%に向かって上昇しない限り、月額850億ドルの債券購入を縮小するべきではないとの考えを示した。
同総裁は15日に放映されるブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「インフレ率が低下している環境で金融緩和を縮小するのは良い組み合わせではない」と指摘。インフレ率の低下が続かないよう「もっと措置を講じることが望ましい」と語った。
ブラード総裁は6月の連邦公開市場委員会(FOMC )で、「ここ最近の低いインフレ指標を踏まえ、委員会はインフレ目標を堅持する意欲をより強く示すべきだ」と主張し、債券購入ペースの現状維持に反対票を投じた。
ブラード総裁はこの日、物価上昇率は「非常に低い」と述べ、「少なくとも上向くか、目標に再び向かうことが保証されるような状況が必要だ」と話した。
5月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で1%上昇と、金融当局の目標である2%上昇を下回った。
原題:Fed’s Bullard Opposes Tapering of QE Amid SlowingInflation(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:Atlanta Steve Matthews smatthews@bloomberg.net;サンフランシスコ Aki Ito aito16@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/13 03:50 JSTニュース一覧
注目のセクション