米生産者物価指数:6月は前月比0.8%上昇-予想上回る伸び
7月12日(ブルームバーグ):6月の米生産者物価は市場予想を上回る伸びとなった。エネルギーや自動車の価格上昇が影響した。
米労働省が発表した6月の生産者物価指数(PPI)全完成品は前月比0.8%上昇した。伸び率はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値(0.5%上昇)を上回った。前月は0.5%上昇だった。食品とエネルギーを除いたコア指数 は前月比0.2%上昇で、こちらも市場予想(0.1%上昇)を上回った。
TDセキュリティーズのストラテジスト、ゲナディ・ゴールドバーグ氏は「PPIの上昇は大半がエネルギー価格の影響だ」とし、「PPI上昇は、まだそれほど消費者物価の上昇にはつながっていない」と続けた。
PPIは前年比では2.5%上昇と、上昇率は12年3月以降で最大。コア指数は1.7%上昇した。
項目別では自動車が前月比0.8%上昇と、伸び率は11年11月以降で最大。前年比では0.2%低下した。
エネルギーは前月比2.9%上昇と、4カ月ぶりの大幅な伸び。ガソリンやディーゼル油、ヒーティングオイル(暖房油)の値上がりを反映した。
食品は前月比0.2%上昇。食肉価格が10年5月以来の大幅な上昇となった。
中間財は前月比0.5%上昇と、2月以降で初めてプラスとなった。原材料はほぼ変わらず。
原題:Wholesale Prices in U.S. Increase More Than Forecast inJune (2)(抜粋)
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更新日時: 2013/07/12 23:08 JST