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江戸の櫃、1万5千円→9億6千万円に 競売の国・英国でも話題

産経新聞 7月12日(金)10時30分配信
江戸の櫃、1万5千円→9億6千万円に 競売の国・英国でも話題
アムステルダム国立美術館が9億6000万円で落札した江戸時代のチェスト。内部にも、金を使った装飾が施されている(アムステルダム国立美術館提供)(写真:産経新聞)
 【ロンドン=内藤泰朗】わずか100ポンド(約1万5千円)で買ったという木製チェストが、貴重な日本の古美術品とわかり、競売の末に630万ポンド(約9億6千万円)相当で落札され、競売が大好きな英国で話題となっている。江戸時代初期につくられたこの木製の櫃(ひつ)はテレビ台として使われていた。フランス人のオーナーには、思わぬ「宝箱」となった形だ。

 報道によると、落札された櫃は最大辺の長さが1・5メートルで、1640年に京都でつくられた。世界に残る10個のうちのひとつ。内側も外側も黄金のラッカーで塗られて優雅で細微にわたる装飾が施されている。

 日本が当時、交易をしていたオランダの東インド会社が輸出し、フランス国王ルイ14世の宰相ジュール・マザラン家が1658年に2つを購入。家族の中で、引き継がれていた。

 しかし、1789年にフランス革命が起き、貴族は多くの美術品を手放した。英国のビクトリア・アンド・アルバート美術館が1882年にそのうちの一つを購入。別の一つは英国人トレバー・ローレンス卿の手に渡ったが、1941年以降、所在が不明となり、同美術館が探していた。

 英メディアによると、この櫃は最後にフランス人技師がわずか100ポンドで購入。購入した経緯は分かっていない。そして同技師がフランスに出国する1986年までの間、ビクトリア・アンド・アルバート美術館の目と鼻の先にあったという。「歴史に残る大バーゲンが行われていた」と、同美術館の広報担当者は語った。

 72年ぶりに発見された櫃は9日、フランスで競売が行われ、結局、オランダのアムステルダム国立美術館が日本の美術品としては歴代2位の高額で落札。「装飾は実にユニークで、これほど強い印象を受けるものはまれだ。歴史的な意味も重要である」との声明を発表した。

 もう一つの櫃を所有するビクトリア・アンド・アルバート美術館は、アムステルダム国立美術館の落札を歓迎し、「今後は協力して研究を進めていきたい」と話している。
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最終更新:7月12日(金)10時30分
産経新聞
 
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