1~5月の文化収支は黒字 韓流が後押し=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で国際収支のうち、「韓流収支」とも呼ばれる文化・エンターテインメント関連のサービス収支が今年に入っても黒字を維持している。歌手PSY(サイ)の「江南スタイル」など韓流ブームで2012年に過去初めて黒字を記録した同収支が2年連続の黒字を達成し、文化産業大国に浮上できるか注目される。

◇1~5月に5200万ドルの黒字

 韓国銀行(中央銀行)が10日に発表した1~5月の個人・文化・エンターテインメント収支の黒字額は5200万ドル(約53億円)となり、前年同期比で19.5%増えた。K-POPや映画、テレビ番組など音楽・映画・放送部門の音響・映像サービス輸出が1億4650万ドルと31.7%増加したのに対し、音響映像サービス輸入は1億4520万ドルと8.5%減少した。

 個人・文化・エンターテインメント収支は赤字が続いていたが、韓流ブームにより2012年に8550万ドルの黒字に転じた。

 過去、韓国の文化産業の競争力は日本などに比べ低かった。国際収支で音響・映像サービスは1996年まで輸出実績がなかった。

◇2年連続の黒字達成か 不安の声も

 韓国コンテンツ振興院が芸能事務所大手のYGエンターテインメントやゲーム大手ネオウィズゲームズなど文化コンテンツ関連の上場企業85社の輸出実績を分析した結果、1~3月期の輸出額は3423億ウォン(304億円)となり、前年同期比で4%増えたが、前期比では4.7%減った。2010年から調査を行っているコンテンツ関連上場企業の輸出額は2011年1~3月期、2012年1~6月期を除いては前期比で上昇が続いていた。

 韓国銀行関係者は「通常、1~3月期は低調で、下半期に好調になる傾向がある。企業の景況感も成長を見込んでいる」と説明した。ただ、現代経済研究院関係者は「韓流の輸出先として最も比重が大きい日本で反韓感情が広がったのに加え、昨年と比べ今年はヒット商品がない。日本の影響で少し不安」との見方を示した。 

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