北海道新聞:参院選取材メモを他陣営に…一斉メールで流出
毎日新聞 2013年07月12日 22時17分(最終更新 07月12日 23時39分)
北海道新聞(札幌市)の記者が日本維新の会関係者に取材したオフレコ情報を、みんなの党から参院選北海道選挙区に出馬している候補者の陣営幹部にメール送信し、流出させたことが12日分かった。メールには参院選に関する情報が含まれていた。同社は「取材班に送ろうとして誤送信した」と陳謝。記者らの処分を検討している。
メールは12日午後、記者が維新の会関係者に取材した内容をメモにまとめたもの。午後5時50分ごろ、陣営幹部を「主な宛先」とし、道内の新聞社・テレビ局の記者ら22のアドレスを「その他の宛先」にして一斉送信。メールには、みんなの党との選挙協力について維新の会関係者が言及した部分もあった。
同社は「取材メモを取材班に送信しようとした際、陣営が報道機関に遊説日程を知らせる一斉メールに誤って返信してしまった」と説明。意図的な送信ではないとしている。
メールを受け取ったみんなの党の陣営幹部は「メールを要求したことはなく、特にコメントすることはない」としている。
同社の加藤雅規編集局長は「外部に流出し、取材源も明らかにする結果となり、極めて深刻に受け止めている。関係者に深くおわびし、再発防止に全力を挙げる」とのコメントを出した。【伊藤直孝、高橋克哉】