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米 アフガニスタン完全撤退も選択肢7月10日 6時50分
アメリカ、ホワイトハウスの報道官は、来年末に予定されているアフガニスタンでのアメリカ軍の戦闘任務の終結に合わせて「あらゆる選択肢を検討している」として、すべての部隊を引き上げる完全撤退も選択肢の1つだという考えを示しました。
アメリカ政府は、来年末までにアフガニスタンでのアメリカ軍の戦闘任務を終結し、現在駐留する6万人余りの兵士のうち、現地の軍や警察の訓練や特殊作戦に当たる一部の部隊を残して大半を撤退させる方向で、検討を続けてきました。
これについて、ホワイトハウスのカーニー報道官は9日の記者会見で、「すべての兵力を撤退させることも含め、あらゆる選択肢を検討している」と述べ、アメリカ軍の完全撤退も選択肢の1つだという考えを示しました。
ただ、カーニー報道官は、最終的な決定は今後のアフガニスタン政府との協議の中で決めていくと説明しました。
アメリカ政府は、先月、反政府武装勢力タリバンと和平に向けた直接協議を行うと発表しましたが、アフガニスタン政府は、これに反発し、アメリカとの協議を中断する方針を明らかにするなど両国の関係はぎくしゃくしています。
このためアメリカのメディアは、今回の報道官の発言は、オバマ政権内でのアフガニスタン政府に対するいらだちの強まりを示すものだと伝えています。
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