カナダ列車炎上 不明者の捜索本格化

7月8日 12時6分

カナダ東部、ケベック州の市街地で６日、原油を積んだ貨物列車が脱線して爆発、炎上し、５人が死亡した事故で、火は２日近くたってほぼ鎮火したことから、地元の消防などは、依然、連絡が取れていないおよそ４０人について本格的な捜索を始めました。

カナダ東部、ケベック州のラック・メガンティックの市街地で６日、原油を積んだおよそ７０両編成の貨物列車の一部が脱線して爆発、炎上し、付近の住宅など少なくとも３０棟の建物が焼けました。
地元の警察によりますと、この事故でこれまでに合わせて５人が死亡しました。
さらに、およそ４０人と連絡が取れないままとなっており、火は事故発生から２日近くたった７日の午後にほぼ鎮火したことから、地元の消防と警察は連絡が取れない人たちの本格的な捜索を始めました。
ロイター通信が地元の人の話として伝えたところによりますと、爆発に巻き込まれた飲食店の店内には、事故発生当時、５０人程度がいたとみられ、こうした人たちが事故に巻き込まれたおそれがあるということです。
また、カナダのＣＢＣテレビが列車の運行会社の話として伝えたところによりますと、事故の前に列車は現場からおよそ１０キロ離れた高台に停車していましたが、乗員が列車から離れた際に、無人のまま走り出して事故が起きたということです。
警察は、列車のブレーキが適切にかけられていたかどうか乗員から話を聴くなどして、事故の原因を詳しく調べています。