◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
◆大相撲名古屋場所5日目 ○千代大龍(送り出し)稀勢の里●(11日・愛知県体育館) 大関・稀勢の里の綱取りが絶望的となった。東前頭3枚目・千代大龍に送り出され、5日目までの序盤で平幕相手に早くも2敗目を喫した。横綱審議委員会からは、今場所で昇進を決めるには高いレベルでの優勝を条件に課されていたが、極めて厳しい状況となった。全勝は横綱・白鵬、琴奨菊、琴欧洲の両大関と平幕の魁聖の4人。1敗で横綱・日馬富士ら3人が追う。
綱取りに挑む大関としては、あまりにも寂しい完敗だった。立ち合い。稀勢の里は千代大龍に左でかち上げられ、腰が浮いた。のど輪で攻められ後退。はたかれて体勢が崩れると、後ろに回られて送り出し。勢い余って土俵下まで落ちていった。
引き揚げる東花道では力なく宙を見つめ、首をかしげた。「まだ終わってないから」。東支度部屋では頭を抱えて「アーッ!」と悔しさをあらわにする場面も。立ち合いがしっくり来ないのか、仕切りで手をつく動作や差しにいく動作などを何度も繰り返した。
5日目まで序盤で2敗を喫し、ともに平幕相手の黒星。1998年名古屋の3代目・若乃花以来15年ぶりとなる日本人新横綱誕生は絶望的だ。今場所での昇進条件に高いレベルでの優勝を条件に掲げている横審からも厳しい声が飛んだ。
内山斉(ひとし)委員長(78)「かなり厳しくなった。平幕の2敗はイメージが悪い」
守屋秀繁委員(71)「もうダメ。内容がひどすぎる。場所後の議題にもならないだろう」
1場所15日制が定着した49年夏場所以降に昇進した横綱は30人いるが、序盤で2敗を喫しながら綱をつかんだのは46代・朝潮のみ。その時はV逸で昇進している。優勝が絶対条件の稀勢の里にとっては極めて厳しいデータだ。
13勝をノルマに掲げる北の湖理事長も顔をしかめた。「(トップと)2差でしょ。厳しい。今の状態で上位と当たって星を維持できるかというと難しい。来場所につなげる相撲を取らないといけない」。事実上の終戦通告ともとれる発言まで飛び出した。
付け人に病気や負傷のアクシデントがあり、支度部屋で胸を出す力士が3日目と5日目に変わった。ルーチンに影響があったのかもしれない。綱取り場所はそれでも負けられない。番付を編成する審判部の鏡山部長(元関脇・多賀竜)は「残り10日間、頑張ってやるしかない」とエール。稀勢の里は「切り替えていくだけ。また明日から」と声を絞り出した。
(2013年7月12日06時03分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)