ネット通販国内最大手の楽天を利用する会員のポイントが、本人に無断で他人の電子マネー「楽天エディ」に交換されていたことがわかった。何者かが本人になりすまし、不正にログインしたとみられる。楽天は被害にあったポイントを本人に返還しているが、被害の規模は明らかにしていない。
楽天の会員数は8357万人に上る。楽天によると5日、利用者から「(買い物などでたまる)ポイントが減っている」と問い合わせが相次ぎ、無断交換がわかった。広報は「被害の人数や金額は一切言えない」としている。警察に相談したかどうかは「お話しできない」とし、被害を受けた会員にも警察への相談を勧めていないという。
楽天エディは全国のコンビニ、飲食店などで買い物などに広く使える電子マネーだ。被害の拡大を防ぐため、楽天はポイントをエディに交換できるサービスを8日に打ち切った。「不正には過去に他社から流出したID、パスワードが使われた可能性が高い」として、被害にあった会員にはパスワードなどの変更を呼びかけている。