心霊の撮り方、教えます――。「怪談新耳袋殴り込み!」というドキュメントシリーズをご存じだろうか? 6人の物好きなおっさんたちが全国の“最恐”心霊スポットに命がけで潜入し、現れた幽霊をカメラに収める破天荒な企画だ。このたびシリーズ通算11、12作目となる最新作「怪談新耳袋殴り込み!劇場版魔界編【前編・後編】」が公開される(7月13日から、東京・渋谷シネパレスで2週間限定レイトショー公開。以降、全国順次公開)。そこで、メンバーの1人、ライターのギンティ小林氏(42)が、マル秘「心霊スクープ撮影法」を伝授した。
“最恐”の幽霊、出てこいやーっ! 格闘家・高田延彦(51)の名ゼリフばりに、ギンティ氏はハチャメチャな方法で幽霊を“召喚”する。
同氏含め、通称「殴り込みGメン」の6人は2008年から、北は北海道から南は沖縄まで、全国の心霊スポットでガチンコロケを敢行。バチ当たりな企画に超マジに取り組み、コアなファンを獲得した。ニコニコ動画ではこれまで5回生中継し、延べ50万人の視聴者を記録。11年からは劇場公開され、連日満員が続いている。
だが、そこで単純な疑問が湧いてくる。幽霊を挑発したところで、本当に現れるのか?「僕らには、必勝法がある」と胸を張るギンティ氏は、準備の必要性を説いた。
「お守り、塩といった身を守るものは持って行かない。おはらいもしない。霊がいたずらしたり、とりつかれたりしやすいようにコンディションを整えるんです」
挑発の仕方は超大胆。
「その場所にいる霊が一番嫌がる悪ふざけ、やっちゃダメなことをやる。例えば、北海道の廃校にロケで行ったとき、おもちゃの鉄琴を持って、教室を回りながら『キンコンカンコン』って鳴らして『授業ですよ。みんな集まって』と呼びかけた。そして縦笛を適当な音色で『フュ~フィフィフィフュ~』と吹いたら『フォ~フォ~』って返ってきて…。ゾッとした」
沖縄ロケは、バチ当たりの極みだった。
「かつて激戦地帯だった海に入って、霊に出演交渉したんです。『みなさん、もう戦争は終わりました。天国に行かれる前に、よければ今、映画撮ってるので出演しませんか?』と。あまりの怖さに(ションベンが)シャーッて出た(苦笑)。でも、変な光がボワッて上がったんです」
他にも、戦国時代に女性、子供が身投げをしたと伝えられる東京・八王子の滝では「フルチンになって滝に打たれた」。カメラは「高性能じゃなくても、ケータイのカメラでOK。これらの方法で撮れる確率はフィフティーフィフティー」という。とはいえ、注意点はある。やっぱりバチが当たるのだ。
「北海道ロケでは肋骨を折った。八王子のロケ後は原因不明の高熱にうなされ、下痢が1週間止まらなかった」とギンティ氏は頭をかき「医者に行っても治らなかったけど、神社にお参りしたら不思議とピタッと止まった」と対処法を明かした。「もともとはビビリ」というギンティ氏は心霊の魅力をこう語る。
「今年で13年、心霊取材をやってるけど、現場に着くたびになんでこんな仕事してるんだろうって思う(苦笑)。でも、この世ならざるものを撮った時は感動するんです」
今年の夏は、心霊スクープ撮りに挑戦してみては?
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)の連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」がスタート!