ここから本文です
最終更新:2013年7月12日(金) 6時34分

名古屋・中2転落死、担任「いじめ あおってない」

 愛知県名古屋市の男子中学生が飛び降り自殺した問題で、担任教諭は「生徒からいじめの相談はなく、あおるようなことも言っていない」と、教育委員会の調査に応じました。

 これは今月10日、名古屋市南区のマンションから近くの中学校に通う2年生で13歳の男子生徒が、飛び降りて自殺したものです。

 自宅にあったノートには複数の人間から死ねと言われていたなど、いじめを疑わせるものや、自殺をほのめかす内容が書かれていたということです。

 「A君が(男子生徒に)『死ね死ね』言っていた。Bちゃんも乗っかって『死ね死ね』言っていた。(男子生徒が)『自殺する』と言ったらD先生があおった。『そんなのやれる勇気ないのに、やってみろ』と」(同級生)

 複数の生徒は男子生徒が自殺した日、「担任の教諭が生徒を突き放すような言葉を言った」と証言。このため、教育委員会は11日夜、この担任から聞き取り調査をしました。

 「(男子生徒から)死にたくなるような気持ちでいるとの訴えはなかったと言っています。担任である自分が『死ね』という言葉について、あおるようなこと(をしたという報道)もあったが、『死ね』という言葉は自分の耳には届いていない。その言葉は耳にしていない」(市教委の担当者)

 調査に対して、担任の教諭は「『死ね』という言葉も聞いておらず、突き放すようなことも言っていない」と回答しました。

 生徒の証言とは食い違うことから、教育委員会は12日以降、生徒に対して無記名のアンケートを実施するなどして、男子生徒に対するいじめがあったかどうか調査していくということです。(12日01:42)

2013年7月12日(金)のニュース一覧