【鹿児島】川内原発申請で九電が地元に説明、抗議も

07/08 18:56 更新

川内原発の安全審査申請を受けて、九州電力の幹部が8日、鹿児県県庁や薩摩川内市などを訪れています。一方で、反発する市民グループは抗議行動をしました。鹿児島県庁には九州電力の山元春義副社長が訪れ、安全協定に基づく伊藤知事宛ての事前協議書を提出しました。山元副社長は「社内・関係先を含め、今からだという感じです」と語りました。原発が立地する薩摩川内市には、川内原子力総合事務所の古城悟所長が訪れました。薩摩川内市の岩切秀雄市長は「電力の必要性ということを考えると、再稼動の必要性と言うのは、あるべきだと思います」と語りました。一方で再稼働に反対する声も根強く、8日の申請を受けて市民グループのメンバーらおよそ50人が、九州電力鹿児島支社前で抗議の声を上げました。「再稼働申請を許さないぞー」。地元・薩摩川内市民の反応もさまざまです、「やっぱり電気がないと困るし、それに代わるものが早くできればいいけど」「一長一短あるから何とも」「潤いはあると思うけど、もしまた事故とかいう話になれば、やっぱりちょっと怖い」と話していました。地元の声と言っても、決して一くくりではありません。少なくとも知事や薩摩川内市長は、再稼働が必要という立場を明確にしていて、手続きが粛々と進んでいくようにも見えます。ただ、川内原発の現場のスタッフは取材に対し、「これをやったから絶対に事故が起きないとは言えないし、今後も安全対策を続けることで、市民の理解を得るしかない」と話していました