2013.7.12 05:03(2/2ページ)

阪神・西岡決意!前半戦残り6戦「全部勝つ」

6連勝締めや!! 西岡は球宴前の6連戦に全力

6連勝締めや!! 西岡は球宴前の6連戦に全力【拡大】

 その昔、新庄剛志(元阪神)が吐いたような「明日も勝つ!!」どころではない。「全部勝つ!!」-。決して絵空事ではない。不思議な説得力が、この男の言葉にはこもる。12日から始まる聖地6連戦。前半戦最後の山場へ、西岡がギアを上げた。

 「これ(6連戦)が1番大事。6試合全勝するつもりで。球宴までに巨人との差が広がらないように…。むしろ詰めていくぐらいの気持ちでやっていく」

 3・5ゲーム差で追う宿敵の背中を見失うわけにはいかない。むしろしっぽをつかめるほどに近づく。寄るか、離れるか-。8年ぶりのV奪回へ、重要な戦いと意義付けた。

 前日10日の中日戦(那覇)では、ダメ押しの3号3ランを含む4打点の大暴れ。和田監督も「剛らしい打球が出てくるようになった。(痛めている左足の)状態もよくなってきているんじゃないか」と完全復活の気配を感じている。

 米メジャー時代を除いた区切りの日本通算1000安打にもあと「4」と迫っている。ここまで1試合1・15安打ペースの背番号7が、この6連戦中にメモリアルを達成する可能性は高い。そうなればチームに一層の勢いがつくことは、間違いない。あらゆる意味で鍵を握るのが、虎のリードオフマンなのだ。

 この日、西岡は那覇空港から関西国際空港へと帰阪。巨人戦の前にやってくるDeNAを相手にしても気の緩みはない。「強いチームなので足元をすくわれないようにしっかりとやりたい」と気持ちを引き締めた。

 いざ決戦-。甲子園の大声援を後押しに、白星を6個積み上げる。(栃山 直樹)

(紙面から)