2013.7.12 05:02(2/2ページ)

今成よゼニ儲けせな!阪神・水谷Cが猛ゲキ

ティー打撃で汗を流す阪神・今成=甲子園(撮影・中川春佳)

ティー打撃で汗を流す阪神・今成=甲子園(撮影・中川春佳)【拡大】

 真っ赤なバットを振れば、打球はおもしろいようにヒットゾーンへ飛ぶ。打撃センスは一級品。6試合連続安打中の今成に、水谷チーフ打撃コーチが指令を出した。

 「ゼニ儲けせな。がんばらな、チャンスなんやし。続けなあかんわな。あれぐらいは打てる選手。球のつかまえ方がうまいんや」

 福留が左ひざ手術を受け、正右翼手が不在のいま、若手にとっては定位置奪取のチャンス。レギュラーになれば、大幅な年俸アップも望める。13日のDeNA戦は左腕・藤井が先発してくるが、先発起用される見通し。千載一遇の好機を迎えている今成にハッパをかけた。

 本職は捕手だが高い打撃力を買われ、2日の巨人戦(甲子園)から右翼手として7試合連続で先発出場。5日の広島戦(マツダ)ではプロ初本塁打を放つなど、7月は7試合で22打数13安打1本塁打1打点、打率・591とブレーク中だ。

 いまが旬。流れは来ている。今成は「僕自身がチームのことまで考える力はないですし、自分のことを一生懸命やるのがチームの力につながってくる。立場がレギュラーの人とは違うので、1球1球を大事にしていきたいです」と力を込めた。

 勝負の夏。定位置とマネーをがっぽり奪い取る。(西垣戸 理大)

(紙面から)