彼氏がいようといまいと、ビッチだろうと喪女だろうと、どんな女性のもとにも“独り寝”の夜はあります。丸ごと自分だけに使える貴重な時間、ぼやぼや過ごすのはもったいない。オナニー(ONN)、妄想、オトナのオモチャ……明日の、そして未来のエロライフに繋がる“攻め”の独り寝を、独り寝ニスト&バイブコレクターの桃子が提案します。
Photo by Noelle Buske from Flickr
妄想――世の中、これほど便利なものはほかにないですよね! 時間も場所も選ばずに、めくるめく世界にどっぷり浸かれるうえに、コストはゼロ。現実世界ではありえないことも、好きなだけデキちゃいます。歴史上の人物やヒトでないものとだってセックスできるし、自分の容姿を脱ぎ捨て、理想の美女になって男性とまぐわってもいいのです。お手軽なのに、とっても贅沢。そして、自由! 誰にも邪魔されず、心ゆくまで妄想の世界に遊ぶことこそ、独り寝の醍醐味だと思います。
10代の私は、妄想の“素(もと)”に飢えていました。13歳からONNをしている私ですが、当時はまだバージンだから想像にも限界があるし、手軽に入手できるオカズもない……。悶々とするばかりで、具体的なイメージが浮かばない! 友だちから借りた雑誌やエッチな漫画を、全力で脳に焼き付けていました。それが、携帯電話を持つようになり、パソコンでアダルトなものを検索するようになり、ひとり暮らしをして親の目を気にすることなく官能小説を買えるようになり……どんどん妄想の素を増やしてきたのです。いまは、オカズを利用する夜もあれば、それらを素にした妄想で励む夜もあり、この選択肢の多さこそオトナになった証だと実感する毎日です。
毎日が妄想の宝庫!
妄想を豊かにするには、自分の引き出しを増やすことです。たとえば、好きな男性タレントを想像しながらONNするとします。この場合、バイブ=その男性のソレに見立てますよね。でも、ただエロい顔だけを思い浮かべて突き立てるのでは味気ない。切なげだったり、ちょっと怒っていたり、表情のバリエーションが多いほど、イメージは生々しくなります。肌をなぞられるシーンを妄想するときも、指の長さやツメの形を正確に思い出せたほうが、断然、興奮しますよね! 肌や髪の質感からスネ毛の濃さまで、その人に関する引き出しが多ければ多いほど、妄想は捗ります。
こんなふうにビジュアル的な妄想で盛り上がる人もいれば、シチュエーションに萌える人もいるでしょう。私は後者です。「年下のナマイキな後輩男子に、会議室で無理やり」とか「中学生の私が、担任の先生を誘惑して」とか「夫が仕事で大きなミスをし、それを許してもらうため彼の上司と……」とか、いろいろパターンはありますが、実際、私の職場に男性の後輩はいないし、中学のときは色気ゼロのスポーツ少女だったし、独身です。でも、どこか現実と地続きになっている妄想のほうが私には合っているようです。
だから、身の周りのすべてが“素”になるのです。通勤電車のなかでは、周囲のビジネスマンをチェック。ズボンの裾からのぞく靴下がダサかったり、襟足の毛が中途半端に伸びていたりするのを見ると、急いで脳内のハードディスクを起ち上げます。ちょっと情けないところに惹かれる傾向があるようですね。かと思えば、工事現場で働くガタイのいいお兄さんをそっと盗み見したり、デパートの紳士服売り場で一分の隙もなくスーツを着こなしている販売員さんの、妙にキレイな手にそそられたり……つまり何でもイイんですね(笑)。幅広く、妄想の素にできたほうが、幸せじゃないですか。
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