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【原口晋也】北九州市若松区沖の響灘で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などが建設を進めていた洋上風力発電施設が完成し、4日、報道陣に公開された。
巨大な風車は海面からの高さ80メートル、羽根の長さは41・5メートル。騒音や振動で建設地が限られる陸上と違い、洋上は適地が「ほぼ無限」という。6月から約2年、風などのデータを集め、実用化の準備を進める。
事業費は約35億円。出力は2千キロワットで、一般家庭約1500戸分の消費電力に相当するという。NEDOの担当者は「これまで風力発電は陸上中心だった。洋上展開をできるかどうかが自然エネルギーの可能性も左右する」と語った。