JR西日本は11日、配線ミスにより安全装置に不具合がある列車1両が24日間運行を続けていたと発表した。山口、広島両県内の山陽線や山口線、山陰線、芸備線で計約5010キロを走行していたという。
広島支社によると、不具合があったのは、列車の異常時に周囲の列車に知らせ、停止させる「防護無線」。6月上旬に車両を改修する際、グループ社員が乗務員用の無線機と防護無線機の配線を逆につなげた。送受信する電波が弱まり、安全装置の機能も低下した状態だったという。
7月6日、運行中に乗務員無線が聞こえなくなり、不具合が見つかった。同じ型の車両108両を緊急点検したが、ほかの車両に不具合は無かったという。