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読者を感じる

◆読者を感じる

以前、この作品で「読者を信じる」ということについて書いた。

読者というのは、案外と作品の裏を読んでくれるものだし、一読すると残酷だったりする話でも、奥に潜んだメッセージをちゃんと受け取ってくれることが多い、というような内容だった。

FC2で作品を発表し初めて気付かせてもらった、重要な英知のひとつである。

で、ある朝ですが、突然あることに気付いた。

若かった頃だと気付けなかったかもしれないことなので、歳をとっていて本当に良かったと感じる。
(若くても気づくことのできる、頭のいい人もいるのかもしれませんが。)

何に気付いたかというと、「肯定的に私の作品を読んでくださっている方の存在を感じる」ということである。

感想を書いてくださる、とか、レビューしてくださる、などの反応、対応などがなくても、何故か今は(それほど多くはないにしろ)私の作品を読み、肯定的な感情を持ってくださっている読者の方の存在を感じるのだ。

「無言の読者」の存在と、その中にひとりかふたりぐらいは私の作品に何らかの価値を見いだしてくださっただろうことを、何故か確信できるようになった。

その理由ときっかけについては秘密にさせていただくが、恐らく私の確信は間違っていないと思う。

もちろん、感想をくださった方々には感謝しているし、感想やレビューをいただければ嬉しい。

しかし、きっとどこかに無言で私を応援してくださっている方がいらっしゃるのではないか?と思える自分というのも嬉しかったりする。

(閲覧者数が、永遠に五人だったりしたら、そうは思えないかもしれないけど。)

そう思えるようになった背景について少しだけ書くと、世間を騒がしているある話題があり、マスコミやマスメディアがこぞって「渦中の人が、悪い!」と騒いでいるとする。

でも、私は密かにその渦中の人の味方だったりする。

私には、マスメディアを動かすチカラはないし、世論を左右するような社会的地位もないが、こっそり心のなかで渦中の人を応援することはできる。

こういう状況って、意外に多いと思いませんか?

騒がれている/いないに関わらず、どんな人にも無言の支持者というのは、恐らくいるのだろう。

無言の肯定的な読者の存在を感じられるようになったことを、つくづく幸せだと感じる今日この頃です。

更新日:2013-07-11 21:15:52