UPDATE 1-イタリア3年債入札、利回りが予想ほど低下せず
(内容を追加しました)
[ミラノ 11日 ロイター] - イタリア政府が11日に実施した3年債入札では、利回りが2.33%と、前回6月の2.38%から低下し、5月以来の低水準となった。ただ今週に入り米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が同国を格下げするなか、利回りは市場が予想していたほど低下しなかった。
調達額は33億9000万ユーロ(43億5000万ドル)。市場では利回りが2.30%程度になると見られていた。
INGの債券ストラテジスト、アレッサンドロ・ジャンサンティ氏は「入札結果はやや弱かった」とした上で、市場のボラティリティが影響したとの見方を示した。
また、ベルルスコーニ元首相が被告となっている脱税事件をめぐり、元首相が上訴審で敗訴すれば連立与党として政権の打倒もあり得ると元首相の政党幹部が発言したことで、投資家の間で政治をめぐる不安も一部広がったという。
30年債の入札では14億6000万ユーロを調達した。利回りは5.19%だった。変動利付債では15億ユーロを調達した。
調達額は合計で63億5000万ユーロとなり、目標の上限である65億ユーロには届かなかった。
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90年代日本との類似点多く
債務処理に依然あえいでいるユーロ圏は、資産バブルの崩壊後、景気後退に苦しんだ90年代の日本と日増しに似てきている。
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