★アウディ RS6に関して
2002年にデビューしたRS6は、アッパーミドルサルーンであるアウディA6をベースに、ホワイトボディをアウディ本社から子会社であるクワトロ社に納入し、そこで組立られたスペシャルモデルである。
A6との外観上の違いは大型のエアインテークやエアロパーツ、255/35R19サイズのワイドタイヤを収めるために拡大されたオーバーフェンダーとエンブレムである。
インテリアはレカロ社製スポーツシートやカーボンパネルなど、スポーティーかつゴージャスな雰囲気を装っている。
パワーユニットはコスワーステクノロジー社が設計・組立を担当、アルミ製ブロックの4.2L、V型8気筒DOHC40バルブエンジンは2基のインタークーラー付きのツインターボを装備し、最高出力 450ps(331kW)/5700〜6400rpm、最大トルク 57.1kg・m(560N・m)/1950〜5600rpm を発揮した。
強烈なパワーを伝える駆動方式はフルタイム4WD(クワトロ)、トランスミッションはパドルシフトによるシフトチェンジも可能なティプトロニック付き5速ATで0→100km/h加速を4.7秒、ブレンボ社製8ポッド対向の強力なブレーキにより100→0km減速も2.6秒とポルシェターボ並みの性能を持つスーパーサルーンである。
■当車について
2010年4月に購入し現在4オーナー目、D車、取説・マニュアル関連あり、整備記録は新車時よりあり、空調付きガレージにて保管、禁煙車、事故歴・修復歴なし、フル装備、ETC
アウディのチューナーであるスポーテック社によるチューニング(CPU、エアフローセンサー、マフラー、ホイール、エンブレム)
■エクステリア
薄く青みががったシルバーのボディはRS6専用のカラーであるアーヴスシルバーパールエフェクトです。
オリジナルの塗装のまま再塗装はされていないようで、フロントウインドウに微細な石はねがある以外は傷やエクボは全くありません。
また、ガラスコーティングがされていますが施工の際にボディをきっちり磨いているようで洗車傷のような小傷も殆どありません。
RS6エンブレムがフロントとリアに付けられ、更にリアにはSPORTECのエンブレムもさりげなく付けられています。
4本出しのスポーテックのマフラーは高性能とは裏腹にアイドリング時の音が非常に静かです。
スポーテックの19インチホイールはレストアを行っているとの事で塗装自体も綺麗でガリ傷はありません。タイヤサイズは乗り心地を考慮して255/35-19から245/40-19へと変更されています。 尚、オリジナルのホイールはありません。
■インテリア
内装もノーマルモデルからスペシャルパーツがおごられています。 シートはレカロのスポーツシートが備わります。 多くのRS6はこれに加えスポーティなイメージのカーボンパネルが備わるようですが、この車はウッドパネルと白を基調としたシートのカラーにより、よりラグジュアリーな印象を与えます。 またパドル付きのステアリングもスイッチ式になっており、新車時にオーダーされた仕様のようです。
内装も非常に良好な状態で禁煙車と言う事で灰皿が使われていた形跡はなく、アルカンタラの天井やカーペット類もキレイです。
シートは擦れがあったため同色で塗り直しており修繕跡も判らないレベルで仕上げています。
運転席左サイドのインパネにはブリッツ製R-VIT i-Colorと言うマルチファンクションディスプレイが取り付けられており、エンジンの各情報が表示されます。V型エンジンであれば片バンクごとに様々な情報が得られる優れものだそうです。
ナビはHDDで地デジ対応、オーディオは純正のボーズのシステムにアンプとウーハーはadsです。
トランク内にウーハーとアンプを装備し、ウーハーはリアシートを倒すと現れます。
ソーラーパネル付きのサンルーフは、開閉動作も問題なくエアコンも問題ありません。
ウッドのコンビのステアリング、ティプトロはスイッチで自在にシフトが可能です。
■エンジン・足回り
リアルカーボンカバーで覆われているためエンジン本体は見る事が出来ませんが、2本の太いターボパイプが高性能を主張しています。
スポーテックチューニングによる変更の内訳は
・CPU
・エアフローセンサー
・4本出しマフラー
・19インチ専用ホイール
以上でありオーナーさんが整備に出しているところでエンジン調整後に計測したところ、約520ps(ノーマル比15%アップ)だったそうです。
注)計測したのが冬場だったため夏場は多少下がるであろうとの事と残念ながら公式記録はとっていません。
なおこちらも正式な証明書はありませんが、チューニングの度合いからして恐らくステージIIIレベルのチューニングではないかと言われたそうです。
整備記録簿は新車時よりあります。
走行距離は10万kmにそろそろ届くところですがきちんと整備されていおり現在は特に問題は無いそうです。
整備記録から直近のものを抜粋すると
【2008年9月】
・フロントブレーキパッド交換
【2008年11月】車検
・ブレーキオイル交換
・エンジンオイル交換
・オイルフェイルター交換
・バキュームホース交換
・クーラント交換
・ポーレンフィルター交換
・バッテリー交換
【2009年4月】
・タイミングベルト交換
・サーモスタット交換
・ウォーターポンプ交換
・各ローラー&テンショナー交換
・オイルフィルターフランジからのオイル漏れ修理(エンジン着脱)
・エンジンマウント3点交換 他
【2009年7月】
・オイル交換
・プラグ交換 他
【2010年4月】
・エンジンオイル&エレメント交換
・センターデフリアシール交換
・左右ドライブシャフトブーツ交換
・レザーシートリペア
【2010年5月】
・アッパーアームブッシュ交換(フロント)
・エアコンフィルター交換
【2010年11月】車検
・ガラスコーティング施工(ボディ)
・エンジンオイル&エレメント交換
・ブレーキオイル交換
・ロアアームブッシュ類交換(フロント)
・タペットカバーパッキン交換
・インジェクターリング交換
・吸気系統クリーニング
【2011年4月】
・バッテリー交換
以上ですが現オーナーさん所有時の整備に関しては整備時の画像も一部あります。
足回りはビルシュタインの車高調に変更しておりこのモデルの特徴でもあるサスペンションシステムのDRCはトラブルが多いとの事からキャンセルしているそうです。
◆オーナーさんより一言
500psを越えるスポーテックチューンによりスポーティさを主張しつつも決して高性能を誇示しないスタイリングが私の好みに合います。
豪華な内装からはモンスターのイメージは想像しがたいところですが、アクセルを踏み込むとシートに押し付けられる強烈な加速で車重感を全く感じさせませんし、何と言っても高速道路が最適のステージです。
更に強力なのがブレーキで、クワトロシステムとともに全く不安を感じる事なく走れ、足回りも硬すぎず、柔らか過ぎない程度のセッティングになっています。
今回、車両整理のために残念ながら売却する事にしましたがスポーツカーと同等のスペックを持ちながらも安全、快適に乗れる上品でエレガントなスーパーセダンです。
◆エンスーの杜取材担当者の私情インプレ
「羊の皮をかぶった狼かな〜?」
オーナーさんはそう言っていましたが確かに車に詳しくない人が見ればシルバーのオーソドックスなセダンに思えるかもしれません。
このRS6も前回エンスーの杜より購入頂きました。非常に状態も良く丁寧に扱われていたとの事でしたがそこは完璧主義のオーナーさんの事、細かいところまで手を入れて更に仕上げています。
エンスーの杜常連の仕上げマニアのオーナーさんが仕上げたスーパーウエポン、家族想いのお父さんやエンブレムを外してスポーツカーをカモってみたい方にはお勧めの逸車です。
■購入に際しての費用
・車両代
・自動車税未経過分(76,500円)を購入月の翌月より3月までの分を月割り清算でお願いします。
・リサイクル料(22,000円)の全額負担をお願いします。
■お問い合わせに際して
・記事内容は、オーナーさんのコメントをもとに作成したものですので整備記録の有無、修復歴、関連書類などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。また記述している状態等のコメントもあくまで取材時の状況によるものですので月日が経過して写真や記事との相違があったり、ご自身の主観との差異が生ずる場合があります。
・車両は神奈川県横浜市にあります。
・個人売買ですので購入する際は現状渡しのノークレームとなり、現金一括となります。
・掲載車両に関してのご質問や見学のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお、見学は購入を前提にお考えの方のみとさせて頂きますのでご了承下さい。