再送-UPDATE 2-ECB、インフレ圧力高まれば利上げも排除せず=独連銀総裁
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[ミュンヘン 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁は11日、ECBはフォワードガイダンスに縛られておらず、インフレ圧力が将来高まれば利上げも排除しないと述べた。
タカ派として知られるバイトマン独連銀総裁は、低金利の継続、もしくは一段の利下げを示唆したECBの先週のコミットメントについて、抑制的なインフレ見通しや弱い経済環境によって正当化されるとの認識を示した。講演原稿の中で述べた。
ただ、ECBの金融政策スタンスは経済情勢の進展次第だと付け加えた。
独連銀総裁は、ECBの先週の動きについて「金融政策に関する意思疎通における歴史的な変更ではない」としつつ、不透明感が高まる中、より多くのガイダンスを提供する取り組みにすぎないと指摘。「それ(フォワードガイダンス)は金利の先行きに関する絶対的で上位にあるコミットメントではない」と述べた。
また、低金利について「副作用がないわけではない」と指摘。「たとえこれら(副作用)が金融政策のために正当化されるとしても、われわれはそれら(副作用)に目をつぶるということはないだろう。それらは改革や必要な構造変化を遅らせることにつながりかねない」と述べた上で、「これらの副作用は低金利局面下で時間とともに大きくなる」と述べた。
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90年代日本との類似点多く
債務処理に依然あえいでいるユーロ圏は、資産バブルの崩壊後、景気後退に苦しんだ90年代の日本と日増しに似てきている。
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