【ニューヨーク=畑中徹】米調査会社IDCは10日、今年4〜6月期の世界のパソコン出荷台数を発表した。中国最大手のレノボグループがシェア16・7%を占め、米国最大手のヒューレット・パッカード(HP)を0・3ポイント上回り、IDCの調査では初めて首位に立った。中国メーカーの存在感が世界のパソコン市場でも高まっている。
この日、米調査会社ガートナーが発表した統計でも、4〜6月期のレノボのシェアは16・7%になり、HPを0・4ポイント上回った。ガートナーの調査では昨年7〜9月期にレノボのシェアが初めてHPを超え、HPは「統計は全体をとらえておらず、IDCの方がより包括的だ」とガートナーに異例の抗議をした。だが、今回は米調査会社2社の統計でそろってレノボが首位になった。