Jヴィレッジ復旧へプロジェクトチーム結成7月11日 17時53分
日本サッカー協会は、福島第一原発事故の影響で活動ができない状態が続いている福島県の「Jヴィレッジ」で震災後初めてとなる理事会を開き、できるだけ早い復旧を目指し大仁邦彌会長をリーダーとするプロジェクトチームを作ることを決めました。
Jヴィレッジは、1997年に作られた日本で初めてのサッカーのナショナルトレーニングセンターで、日本代表をはじめ100万人を超える利用者がありました。
しかし、東日本大震災のあとは原発事故の収束作業の拠点となり、現在も東京電力の福島復興本社が置かれるなどトレーニング拠点としての活動ができない状態が続いています。
日本サッカー協会は、こうした現状を把握したうえで将来の活動再開について考えようと、震災後初めて現地で理事会を開催しおよそ30人が出席しました。
参加者たちは、はじめに現地を視察し、東京電力の社員の宿舎が作られているスタジアムや、鉄板や砂利が敷き詰められ駐車場に転用されている練習グラウンドの状況などを確認しました。
震災後初めてJヴィレッジを訪れたという元日本代表で、理事の北澤豪さんは「合宿などでよく来ていた。こうした姿を見るのは残念な気持ちもあるが、これからどう復活させていくのかを考えなくてはいけない」と話していました。このあと開かれた理事会では、Jヴィレッジの現状などを踏まえたうえでできるだけ早い復旧を支援するためのプロジェクトチームを設置することが決まり、大仁会長がみずからリーダーを務めることになりました。
大仁会長は「時間はかかるが、復活にむけて協会としても全面的に支援したい」と話し、Jヴィレッジの再開へ強い意欲を示しました。日本サッカー協会は、今後、プロジェクトチームのメンバーを選び、サッカー協会として具体的にどういった支援ができるか検討することにしています。
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