ECBのフォワードガイダンス、利下げ排除せず=月報
[フランクフルト 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は11日に公表した月報で、主要政策金利が「長期間」にわたり現行もしくはそれを下回る水準にとどまるとの見通しを示した。
月報では、前週4日の理事会後にドラギ総裁が読み上げた声明の内容をほぼ踏襲したが、金融政策の先行き見通しを示す指針である「フォワード・ガイダンス」にも言及。「変化する物価安定見通しによって正当化される場合、ECBの主要政策金利が一段と引き下げられる可能性がある」と指摘し、一段の利下げ余地があることを強調した。
また、ECBのフォワード・ガイダンスは2014年7月まで流動性の全額供給を延長する決定と一貫しているものの、直接関連性はないと説明した。
ECB理事会が現時点で想定している低金利維持の期間については、予め期限を設けるものではなく、基調的なインフレに影響するファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)をめぐる理事会の判断に左右される、柔軟な枠だとした。
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90年代日本との類似点多く
債務処理に依然あえいでいるユーロ圏は、資産バブルの崩壊後、景気後退に苦しんだ90年代の日本と日増しに似てきている。
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