財務省が11日発表した対外及び対内証券売買契約などの状況(週間、指定報告機関ベース)によると、6月30日~7月6日の海外投資家による日本株への投資は3週連続の買い越しだった。外国為替市場で円相場が1ドル=100円台に下落したことで輸出関連株を中心に業績改善への期待が高まり、買う動きが広がった。
期間中、食品業界の大型銘柄として注目が高かったサントリー食品インターナショナルの東証1部上場も買い越しの一因になったとみられる。5日発表の米雇用統計や21日投開票の日本の参院選を前に売買を手控える動きもあり、5月には10兆円を超える週が続いた取得額と処分額は共に6兆円台に下がった。
中長期債は小幅ながら2週連続の買い越し。株式に資金を移す動きも目立ったが、日銀の国債買い入れオペ(公開市場操作)が順調とみた一部の投資家が日本国債の需給が引き締まると判断し、買う動きが上回った。短期債は償還が重なり、2週連続の売り越しだった。
国内投資家による海外の中長期債への投資は、8週ぶりに買い越しに転じた。エジプト情勢やポルトガルの政局混乱などを受け、相対的に安全資産とされる米国債やドイツ国債に資金を移す動きが集中した。
株式は2週連続の売り越しだった。米株式相場の上昇が続き、利益確定を目的とした売りの動きがみられた。短期債は2週ぶりに買い越しに転じた。
▽対外証券投資
売却 買い入れ 資本流入
株 式 2,236 2,094 141
中長期債 36,803 46,534 ▲9,731
小 計 ▲9,589
短 期 債 4,797 5,013 ▲216
合 計 ▲9,805
▽対内証券投資
買い入れ 売却 資本流入
株 式 69,832 64,963 4,869
中長期債 17,872 17,836 35
小 計 4,904
短 期 債 30,441 31,760 ▲1,319
合 計 3,585
▽週内の差引流出額……………………………… 6,220
(注)単位は億円。▲は資本流出。対外証券投資は居住者による処分・取得、対内証券投資は非居住者による取得・処分。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
投資、買い越し、サントリー食品インターナショナル、日銀
日経平均(円) | 14,472.58 | +55.98 | 11日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 15,432.04 | +140.38 | 11日 14:14 |
英FTSE100 | 6,543.41 | +38.45 | 11日 16:35 |
ドル/円 | 99.16 - .20 | -0.13円高 | 12日 3:09 |
ユーロ/円 | 129.43 - .48 | +0.06円安 | 12日 3:09 |
長期金利(%) | 0.830 | -0.020 | 11日 17:00 |
NY原油(ドル) | 106.52 | +2.99 | 10日 終値 |
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