レンタル大手「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と宮城県多賀城市は11日、同市が新設する図書館の設計で連携すると発表した。CCCが公立図書館に関わるのは運営を受託している佐賀県武雄市に次いで2例目。
多賀城市は仙台市郊外にあり、東日本大震災の被災地。多賀城市の菊地健次郎市長が武雄市の図書館を今春視察し、CCCと誘致交渉を進めてきた。
図書館はJR多賀城駅前に2015年夏に開館する予定。CCCは、本やDVDを扱う店を併設。図書館の利用者に、この店などで使えるTポイントを付与することを検討する。レストランも設け、夜には酒も提供する。
CCCの増田宗昭社長は都内で記者会見し「震災被害の中で、もう一度、家族と元気を取り戻せる空間をつくりたい」と話した。菊地市長は「多くの市民が集い、交流できる場所をつくりたい」と述べた。