ロシア人の目に映るJリーグは「すごくエキゾチック」。
世界的にヨーロッパのトップリーグへの関心が高まっている中、なぜそれほどまでにJリーグに魅力を感じ続けているのだろう?
アントンは3つの理由をあげた。
「まず1つ目は、ピッチにいる全員が最後まで諦めないこと。だから試合がどうなるかわからない。僕が一番覚えているのは、2008年12月のFC東京対ジェフ千葉。東京が2点先制したのに、そのあとに千葉が4点返して勝ったんです。本当に驚きました。Jリーグではどの試合も、選手が頑張る。他のロシア人も、ここに魅力を感じていると思います」
2つ目は日本人には理解しづらいのだが、こう感じるらしい。
「Jリーグは、すごくエキゾチック。スタジアムが綺麗で、ユニフォームが高品質でデザインもいい。あの雰囲気が好きです」
そして3つ目は、応援に関することだった。
「Jリーグは、真のサポーターがいるリーグだと思います。ロシアでは暴れるためにスタジアムに来る人もいるけれど、Jリーグでは純粋にサッカーを観るため、応援のために来ている。ロシアは応援とは言えない。僕はJリーグの応援が、すごく好きです」
Jリーグのとことん「頑張る」姿勢は世界に誇れる魅力。
アントンは帰国後、Jリーグのエキスパートとして、『ファンクラブ』というラジオ番組に招待された。各国のファン文化を取り上げる番組で、その後も1年に1回のペースで出演している。現在は時事通信の通信員として働きながら、『スタジオ・スポーツ』の立ち上げスタッフのひとりとして奮闘している。
「Jリーグは昔のように外国からスター選手は来なくなりましたが、フッキ、ドゥドゥ、ドゥンビアといった選手がJリーグからステップアップして、新たな地位を確立しています。国外にアピールする魅力は、たくさんあると思います」
ヨーロッパのリーグでも最後まで諦めない選手はいるが、ピッチにいる全員とは限らない。それに対して、Jリーグはすべての選手が最後まで走り続ける。そういえば、ヨーロッパのトップリーグでは足がつるシーンはあまり見ない気がするが、Jリーグでは日常茶飯事。日本人のとことん「頑張る」姿勢は、世界に誇るべき特徴なのだ。
これからJリーグを世界にアピールしていくうえで、国外に住むJリーグファンの視点は大いに参考になるだろう。
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