'13/7/11
広島エアポートホテルが黒字
広島県出資の第三セクター、広島空港ビルディング(三原市)の完全子会社広島エアポートホテル(同市)の2012年度決算が、7年ぶりに黒字になった。当期純利益は475万円。12年度から5年間の中期経営計画は、経常利益段階で13年度の黒字転換を目指しており、前倒しで達成した。
海外の旅行会社への宿泊営業強化や婚礼プランの充実などで、宿泊、宴会、食堂の3部門全てで売り上げを伸ばした。売上高は9億800万円で前年度比8・8%増。人件費など経費管理を徹底した結果、経常利益619万円、税引き後損益は475万円の黒字で、05年度(540万円)以来の黒字となった。
エアポートホテルは、11年9月にリーガロイヤルホテル広島(広島市中区)が運営から撤退し、空港ビルの完全子会社になった。11年度決算の純利益は2100万円だったが、リーガへの債務5千万円の免除を受けたためで、実質赤字だった。
中期経営計画は、16年度に累積赤字4800万円(11年度末現在)の解消を目標にしている。空港ビルとエアポートホテルの冨永嘉文社長は「安定経営に向け、営業努力を続けたい」と話している。