(cache) 東京電力原発点検漏れで注意処分 保安院 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 東京電力原発点検漏れで注意処分 保安院

     東京電力の新潟県と福島県の3原発で多数の機器に点検漏れが見つかった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は2日、原発管理の基本ルールである保安規定に違反するとして同社を「注意」の行政処分とした。注意処分は4段階の処分のうち軽い方から2番目。

     東電の報告書によると過去の分も含め、柏崎刈羽原発(新潟県)で375機器、福島第1原発で33機器、福島第2原発で21機器に点検漏れがあった。

     保安院は、点検間隔を管理する担当者の理解不足や、作業量が膨大だったために点検計画表への入力ミスがあったのが原因と指摘。東電が組織として問題を認識せず、改善されなかったのは保安規定に違反するとした。

     点検漏れがあった機器の安全性について保安院は、分解や外観による点検で異常がなく、直ちに問題は生じないとしている。

     保安院は、同様の点検漏れで中国電力に最も重い保安規定の変更を命令し、中部電力を2番目に重い厳重注意処分とした。東電への処分が両社より軽いことについて「部分的ながら、過去に点検漏れを自ら見つけていた点などを考慮した」としている。

      【共同通信】