2013.7.8 05:03
日本維新の会の橋下徹共同代表(44)が7日、茨城県取手市のJR取手駅前で、参院選公示後初となる首都圏での街頭演説を行った。この日午前に出演したテレビ番組での党首討論に触れ「風呂の中で屁をこいたみたいで、何を言っているか分からない」と各党の外交についての姿勢を批判。「(維新は)波風が立とうが、はっきり言う」と違いを強調した。
参院選公示後、初の日曜日を迎えた7日、30度を超える猛暑の中、橋下氏がほえた。茨城選挙区の石井章候補(56)の応援演説で、約200人の聴衆を前に、他党の外交姿勢を批判した。
「外交問題になると、みんな口の中で、もごもご言っていて、風呂のなかで屁をこいたみたい。何を言っているか、さっぱり分からない」
この日午前に出演したテレビ番組での党首討論。外交について、各党の党首が明確なスタンスを示さないことに、橋下氏はいらだちを覚えたようだ。
「過ちは認めるし、反省はする。けれど、『波風が立つから言うな』とか、『反論を受けるから言うな』とかいったら、外交なんか進むわけがないんです」
自身の慰安婦をめぐる発言で国内外から強い批判を浴びた橋下氏。党勢も低迷し、今回の参院選も報道各社による情勢調査によると、苦戦が予想されている。
しかし、橋下氏は謝罪はしたものの、発言を撤回していない。発言後、米サンフランシスコ市議会が橋下氏を非難する決議を全会一致で採択した件に触れ「『米国を怒らせてはダメ』というが、日本の立場をはっきり言うことが大事」と強調。批判を受けてもぶれない姿勢を鮮明にし、他党との違いをアピールした。
「批判を恐れず、反論を恐れず、選挙を恐れず。国家国民のためにやるという政党グループが必要かどうか判断していただきたい。いま大変な苦境に陥っているが、みなさんの力しだい。力を貸してください」
酷暑の中、JR取手駅→JR柏駅→JR船橋駅と、精力的に動き、声を張り上げた橋下氏。聴衆から批判の声はほとんどなく、大きな拍手がわき起こっていた。
2012年衆議院選挙街頭演説での橋下氏発言
★12月2日(金沢市) 日本未来の党の原発政策を批判し「10年後にゼロとかバナナの叩き売り、バーゲンセールじゃない」
★12月9日(秋葉原) 「メイドカフェには行きたくてもなかなか行けない」
★同日(秋葉原) 公示後のツイッター発信について「選挙後に逮捕されるかも分からない。そのときは助けて」
★12月15日(兵庫県川西市) 「10人に(投票を)声かけて。その相手にも10人に声かけてと頼んでください。どんどん広がります。名付けて『ネズミ講作戦』。これしかありません」