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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司
【第33回】 2010年11月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

「いなくなっても困らない」人に限って大騒ぎ?
人事異動で上司に噛み付く“勘違い社員たち”

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 ただ、年配の社員になれば徐々に自分の能力を自己認識できるようになるので、多少不満がある人事異動でも、

 「謹んでお受けします。新しい職場で頑張ります」

 と、答えることができるようになるもの。

 ところが、イマドキの若い社員は納得できないことを徹底的に追及する傾向があるので、人事異動を言い渡した上司に厳しい質問が浴びせることがあるようです。

 「私のキャリアを考えての異動なのでしょうか」
「私の何を期待して異動するのですか」

 と、人事異動が自分のために行われていると思い込んでいるのでしょう。

 ただ、理解しておいていただきたいのは、人事異動とは会社の都合がメインであって、個人のキャリアは2番目以下として捉えられているものであること。さらに言えば「人事に口なし」と言われることもあるように、異動の理由を聞くのはタブーとも言えます。

 ただ、それでも納得できない、どうしても理由を聞きたい人はいることでしょう。そんな人は、あえて黙って、

 「次の職場で頑張ります。いろいろありがとうございました」

 とだけ答えた後に、黙って上司の目を見つめ続けてください。

 上司に何か後ろめたい感じがあれば、異動の背景や理由をおのずと話してくれるかもしれませんよ。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年東京生まれ。同志社大学文学部卒業後リクルート入社。営業現場では常にトップセールスマンに。96年独立・起業情報誌「アントレ」を創刊。事業部長・編集長を歴任。2004年に自ら独立をし、株式会社セレブレインを設立。経営・人事戦略コンサルティングを手がける。『営業マンは心理学者』(PHP研究所)など、著書多数。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ


イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

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