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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司
【第78回】 2012年11月19日
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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

遠距離通勤を否定されてノマドワーカーに転向!?
「カフェで仕事」を続けた若手営業の顛末

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 「休日くらい自分らしい生活がしたい」と都会を離れた田舎で暮らし、平日は都内まで遠距離通勤をしている人がいます。確かに休日は自然に恵まれた場所で過ごすことができ、住環境に対する家族の満足度も高まっているかもしれません。ただ、平日の通勤はとても大変なため、結局は遠距離通勤を諦める人も少なくありません。

 ちなみに多くのビジネスパーソンにとって理想の通勤時間は「片道30分」。ただし、多くの人の通勤時間は1時間前後なのが現実です。これにあと30分強の時間を加えると、週末に海でサーフィンができる場所に住むという暮らしも選択肢に入ってきます。さて、あなたはどんなライフスタイルを望み、どれくらいの通勤時間までなら我慢できますか?

 今回は遠距離通勤を職場で非難されたことをきっかけに、今話題の「ノマドワーカー」になろうとして窮地に陥った若手社員の話を紹介したいと思います。

27歳独身なのに海の見えるマンション購入!
趣味のサーフィンで充実した休日に

 広告会社の営業部門に勤務しているFさん(27歳)は、通勤に1時間半以上かかる郊外にマンションを買いました。ちなみに購入を決意した最大の要因は、消費税増税。ハウスメーカーや大手住宅会社が中心になって展開する『消費税増税前のマイホーム購入がお得!』という宣伝が目に留まったからです。

 確かに消費税増税を前に、住宅やマンション購入の検討を急ぐ動きが強まっています。モデルルームや住宅展示場の来場者も増えて、いつまでに購入すれば増税の影響を受けないか、といった具体的な相談も多くなっていると住宅メーカーに勤務している知人が教えてくれました。Fさんもそんな“駆け込み需要”の流れにのってマンションを購入、住宅ローンを組んだのです。

 ちなみにFさんは独身。結婚の予定はありません。ただ、それでも休日は悠々自適に暮らしたいと考えて、海のみえるところを選びました。実際に引っ越すと、その景色に感動。海を眼下に見下ろすことのできるベランダに机、イスを出し、夕陽を眺めながら食事をします。この時間が活力を生んでくれると確信しています。

 そして、学生時代に趣味でやっていたサーフィンも再開。自宅からほんの数分という場所にある海岸に向かう毎日です。朝からサーフィンをし、シャワーを浴びて、帰宅。それでも、時刻はまだお昼の12時。ときには海辺でバーベキューを楽しめます。

 引っ越してから1ヵ月もすると、近くの海でサーフィンをする地元の人々との仲間づきあいも始まりました。こうして休日には大きな充実感を得られるようになりました。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年東京生まれ。同志社大学文学部卒業後リクルート入社。営業現場では常にトップセールスマンに。96年独立・起業情報誌「アントレ」を創刊。事業部長・編集長を歴任。2004年に自ら独立をし、株式会社セレブレインを設立。経営・人事戦略コンサルティングを手がける。『営業マンは心理学者』(PHP研究所)など、著書多数。
株式会社セレブレインホームページ
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