中国株:上海総合指数、3カ月ぶり大幅高-政策期待高まる
7月10日(ブルームバーグ):中国株式相場は上昇し、上海総合指数が約3カ月ぶりの大幅高となった。金融株と商品関連株が主導する展開。中国の6月の貿易統計で輸出が市場予想に反して減少したことを受け、当局が経済成長下支えのための措置を講じるとの観測が広がった。
平安銀行(000001 CH)は4.4%高。興業銀行(601166 CH)は3.5%高。石炭生産の兗州煤業(600188 CH)は10%上昇。銅生産の江西銅業(600362 CH)は5.4%高と、1月以来の大幅な値上がりとなった。不動産開発で国内3位の招商局地産 (000024 CH)は8.9%上昇。1-6月(上期)の利益が2倍余り増加したもようだと発表した。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は前日比42.67ポイント(2.2%)高の2008.13と、3月20日以来の大幅高で終了。中国の6月の輸出は前年同月比3.1%、輸入は同0.7%それぞれ減少し、統計発表後は同指数も一時値下がりした。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は前日比2.8%高の2224.06。
精熙投資管理の王征最高投資責任者(CIO)は「預金準備率の引き下げ観測が一部にあり、恐らくそれが商品や石炭など景気循環株上昇の理由だ」と指摘。その上で、準備率引き下げを含め緩和策が取られる可能性は「それほど高くない」との見方を示した。
原題:China’s Stocks Rise Most in Three Months on PolicySpeculation(抜粋)
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更新日時: 2013/07/10 17:06 JST