〔外為マーケットアイ〕ドル一時99.77円に下落、FRB議長講演前にロング調整
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[東京 10日 ロイター] -
〔外為マーケットアイ〕
<17:37> ドル一時99.77円に下落、FRB議長講演前にロング調整
ドル/円は100.05円付近。大手邦銀関係者によると、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演を前に、積み上がったドルロングを調整する動きが入り、一時99.77円まで下落した。ストップを巻き込んだことで、下げが加速した。
この関係者は「予想以上の投げが出た。金曜日の米雇用統計で大幅なドル買いに傾いたが、月曜日、火曜日と調整らしい調整が入らず、もう1回買った結果、調整がより大きくなった」と話していた。
<14:39> ドル一時100.29円付近に下落、株安で円買い加速
ドル/円は100.44円付近。日経平均株価が軟調に推移するなか、円買いの動きが加速し、一時100.29円まで下落した。
市場筋によると、対円でのドル売りが他通貨に波及。ユーロ/ドルは一時1.2792ドルまで上昇した。
外資系証券関係者によると、下値では100.00─100.20円に断続的に買いが入っており、100円ちょうど付近の買いはかなり厚い。ただ、これを割り込むとストップロスが観測されていることから、下落に拍車がかかる可能性があるという。
7月安値は3日につけた99.25円。
<13:59> ドル一時100.60円に下落、日経平均下げ幅は100円超に
ドル/円は100.63円付近。日経平均株価の下げ幅が100円超となるなか、円を買い戻す動きが強まっており、ドル/円は一時100.60円まで下落した。
市場では「バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演を前に投機筋は非常に静かで、積極的にポジションを取っていく感じではない。日経につれて動くようなシステム系などがやっている」(大手邦銀)との声が出ていた。
<13:20> ドル100円後半、「投機資金による上昇余地小さい」との指摘
ドル/円は100.94円付近。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録発表やバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演を前にしたポジション調整で、上値の重い展開になっている。
ドル/円をめぐっては、リスクリバーサルが円コール方向に拡大しており、「5月に100円を突破したときのような積極的な上値攻めはみられない」(大手信託銀)という。
この大手信託銀関係者は「IMMをみても、ドルロングがかなり強含んでいる。直近の数字を鑑みると、相当ポジションが膨らんでいる可能性が高く、投機資金による上昇余地は小さいのではないか」との見方を示した。
<11:40> ドル101円前半、中国税関当局「輸出と輸入で深刻な試練に直面」
ドルは101.12円付近。早朝からの値幅は101.06―101.22円と極めて狭いレンジ内に収まっている。豪ドル は中国の貿易統計を受けて、0.91米ドル後半から0.9125米ドル付近まで下落した。
中国の税関当局は、6月の貿易統計で、輸出・輸入ともに減少したことを受けて、同国は輸出と輸入で深刻な試練に直面しているとの見解を示した。6月の貿易収支は271億ドルの黒字。輸出が減少するのは2012年1月以来、1年5カ月ぶりだった。
税関当局はまた、今回のデータは、投機的資金流入取り締まり後の真の貿易状況を反映しているとの認識を示した。
<11:14> 豪ドル下落、中国の貿易統計受け
豪ドル は一時0.9125米ドル付近まで下落した。中国の貿易統計を受けた反応。
中国税関当局が10日に発表した6月の貿易統計では、輸出が前年同月比3.1%減、輸入が同0.7%減となった。ロイターがまとめた市場予想では、輸出が4.0%増、輸入が8.0%増だった。
一方、貿易収支は271億ドルの黒字と、予想とほぼ同水準だった。
豪ドルはその後反発し、現在は0.91米ドル半ばとなっている。
<10:30> ドル101円前半でこう着、実需筋の動きも鈍い
ドルは101.12円付近でこう着気味。この日は実需の動きも鈍く、全般に商い閑散だという。
市場参加者の間では、「株価も今後は大崩れはしないし、急激な円高にもならないという安心ムードが漂い始めている」(投資家)とされる。
ユーロは1.2775ドル付近で上値が重い。「米国が緩和縮小、ユーロ圏が緩和の時間軸をこれから導入するという対照性から、ユーロに弱気な見方が広がっているが、世界中が超緩和状態にあって限界的に低い金利ゾーンの中で、些細な方向性の違いが相場の行く末を左右する決定打になるかどうか疑問だ」(同)との意見も出ていた。
<09:25> ユーロは1.2783ドル付近、アスムセン・ショックから立ち直れず
ユーロは1.2783ドル付近、ユーロ/円は129.25円付近。
ユーロは前日の取引で、節目とされていた1.28ドルを割り込み、1.2755ドルまで下落し4月4日以来の安値をつけた。きっかけは、アスムセン欧州中央銀行(ECB)専務理事が、金利へのバイアスを下向きとし、低金利を維持する「フォワード・ガイダンス」について、期間は12カ月を超えるとの見解を明らかにしたこと。
その後、ECBはアスムセン専務理事の発言について、いかなる特定の期間も示す意図はなかったと火消しに回ったが、ユーロの戻りは限定的だった。
その後、米国時間に入って、スタンダード&プアーズ(S&P)が、イタリアのソブリン格付けを「BBBプラス」から「BBB」に引き下げたことを受け、ユーロは反発の手掛かりを失った。イタリアの見通しは「ネガティブ」。 フォワード・ガイダンスの期間については、4日のECB理事会後の会見でドラギ総裁が、「6カ月でもなく、12カ月でもない。長期的ということだ」との認識を示しており、「きのうのアスムセン氏の発言が、ショッキングだったというのは、かなり不自然」(証券会社)とされ、ヘッジファンドが新規のユーロ・ショートを作る口実にしたのではないか、との見方も出ていた。
<08:15> ドル101円前半、IMF「アベノミクス、世界経済のリスクとなりうる」
ドルは101.17円付近、ユーロは129.30円付近。
国際通貨基金(IMF)のブランシャール主任エコノミストは9日、世界経済見通しについて記者会見し、安倍政権の経済政策「アベノミクス」に関し、日本が財政再建や構造改革を実現できなかった場合、投資家の信認が失墜する恐れがあるとし、世界経済へのリスクになり得ると指摘した。
同コメントは外為市場で話題となった。 ブランシャール氏は「2本目の矢(の財政出動)が中期的な財政再建策を伴わず、3本目の矢に抜本的な改革が盛り込まれなければ、投資家は懸念を強め、国債金利は跳ね上がるだろう」と指摘した。 IMFは一方で、大規模な金融緩和が信頼感や民間需要を下支えしているとして、2013年の成長率予想を1.6%から2%に引き上げた。2014年は1.2%と予想した。
<07:38> きょうの予想レンジはドル100.60―101.60円、101円前半軸にもみ合いか
ドル/円は101.10円付近、ユーロ/ドルは1.2780ドル付近、ユーロ/円は129.25円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が100.60―101.60円、ユーロ/ドルが1.2740─1.2840ドル、ユーロ/円が128.60―130.10円。
9日終盤のニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が他の主要中央銀行が金融緩和を進めようとしている局面で、資産買入れ縮小に向かうとの見方を背景に、ドルが主要通貨に対して浄書し、ドル指数 は一時84.753と2010年7月以来3年ぶりの高値をつけた。
この日は、FOMC議事録やバーナンキFRB議長の講演を控えて、「上も下も行きづらい。101円前半を軸としたもみあいが予想される。ただ、リスク回避的な動きには敏感に反応するので、株価の推移等に注視したい」(外為アナリスト)という。
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