フォトクリエイトは初日買い気配、ウェブ写真販売－新規上場

　　７月10日（ブルームバーグ）：インターネット写真サービス事業を手掛けるフォトクリエイト が10日、東京証券取引所マザーズ市場に新規株式公開（ＩＰＯ）し、公開価格の1670円に対し、2.3倍となる3845円買い気配のまま初日の取引を終えた。

同社は2002年１月に設立され、東京都新宿区に本社を置く。主催者の依頼を受け結婚式やスポーツイベントなどにプロのカメラマンを派遣し、撮影した写真をインターネットサイトで閲覧・購入できるサービスを展開している。

13年６月期の単体業績は、売上高が前の期比11％増の27億5100万円、営業利益は47％増の１億9600万円、１株純利益は93円44銭になったもよう。公開価格から算出したＰＥＲは18倍。

水戸証券投資情報部の岩崎利昭チーフオフィサーは、「ビジネス自体にそれほど目新しさはないが、業績が堅調な点などが好感されている」と指摘。また、足元の中小型株の値動きを見る限り、個人投資家の物色難を感じるとし、「ますます値動きのいいＩＰＯ銘柄に人気が集まっているようだ」と言う。

同社は上場に際し、公募で10万株の新株を発行、オーバーアロットメントを含む売り出しは13万株。調達資金は、画像サーバー増設などの事業インフラ強化やバッチサーバー増設などの社内ネットワーク環境整備に充てる予定。主幹事はＳＢＩ証券が務めている。

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